長崎風頭公園の龍馬像建立22周年を記念して5月21日、長崎歴史文化博物館(長崎市立山1)で「坂本龍馬ゆかりのご子孫と語る」シンポジウムなどが行われた。
昨年の龍馬ブームをこれからも長崎に定着させようと長崎龍馬会が主催したもので、約100人の歴史ファンが熱心に耳を傾けた。
坂本龍馬の甥・直寛の孫で龍馬研究家でもある土居春夫さんは「坂本家の祖先」をテーマに、坂本家がいつから坂本姓になったかについて研究した内容を紹介。シンポジウムでは「龍馬を支えた人たち」をテーマにパネルディスカッション。勝海舟の玄孫の高山みな子さんは、海舟宛に龍馬が書いた手紙の話などを披露。長崎で活躍した豪商・小曽根乾堂の子孫17代目当主夫人の小曽根育代さんは、乾堂が海舟宛に書いた手紙を紹介し、龍馬を小曽根家に紹介した海舟との関係性について話した。
シンポジウム後は、東日本大震災復興チャリティーとして「龍馬像建立22周年記念さるく」を実施。定員を超える約40人が参加した。長崎龍馬会のガイドで長崎市内の龍馬ゆかりの地17カ所を3時間かけて歩いた。
福岡県北九州市から参加した男性は「初めてさるくに参加したが、予想以上に濃い内容で驚いた。歴史的な説明も詳しく、長崎にどんどん興味が湧いてきた。また参加したい」と興奮気味に話していた。