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出島メッセ長崎ですしのギネス世界記録に挑戦 1万個480メートル並ぶ

測定前の最終確認をする林さん(右)ら

測定前の最終確認をする林さん(右)ら

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 「世界一長い寿司(すし)」のギネス世界記録更新に挑む「軍艦大作戦」が3月20日、出島メッセ長崎(長崎市尾上町)で開催された。

軍艦巻きを作る参加者ら

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 イベントは「握りのはやし」(葉山2)店主の林健一さんが中心となって企画。2015(平成27)年に富山県射水市で約437メートルの郷土料理「ますずし」を使って登録されたギネス世界記録に、長崎市にある世界遺産・軍艦島(端島)の南北と同じ長さの480メートルの軍艦巻き並べて更新に挑んだ。昨年11月に軍艦島を望む高浜アイランド(高浜町)で挑戦したが強風のため中止となっていた。リベンジとなる今回は室内での実施を決めた。

 当日はボランティアや事前に応募した400人が会場に集まった。使うネタはマグロやヒラス(ヒラマサ)、シマアジなど長崎で取れた魚を中心に20種類ほどを用意。6グループの入れ替え制で18個の軍艦巻きのネタとシャリを配布し、4時間かけて長机に並べた。イベントには林さんが毎年、恵方巻きを寄贈している長崎市内の児童養護施設の子どもたちも招待し、明星園と浦上養育院から5人の児童も参加した。

 米210キロ、ネタ100キロ以上を使い約1万個の軍艦巻きが並んだ会場ではすしが全てつながていないとギネス記録として認められないことから林さんらが最終チェックを行った。

 17時になるとギネスの認定員が計測を始めた。前日の営業終了後から準備を始めたという林さんは「やるだけのことはやった」とボランティアスタッフらと緊張の面持ちで見守った。計測が終わると参加者全員が会場に集まり、認定員から計測結果が手渡された。林さんが「計測結果は485.72メートルでした」と発表すると、会場からは大きな歓声が上がった。

 作った軍艦巻きを食べてしまわないと記録として認められないことから全員で試食。会場からは「おいしい」「楽しかった」という声が上がった。

 林さんは「好きで続けているすし職人という仕事で世界記録を目指すというロマンある挑戦ができた。長崎をすしで盛り上げたいという思いで店をやっているので、育った長崎に恩返しもなれば」と話す。

 記録は後日、正式な申請が行われ、数カ月後にはギネス世界記録として認定される見込み。

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