福岡の児童ら、長崎駅で龍踊り披露-修学旅行の体験発表で

JR長崎駅のかもめ広場で龍踊りを披露する西花畑小学校の児童ら

JR長崎駅のかもめ広場で龍踊りを披露する西花畑小学校の児童ら

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 JR長崎駅のかもめ広場で11月24日、福岡から修学旅行に来ていた小学生が龍踊りを披露し、見事な演技に多くの通行客が立ち止まって見物した。

龍囃子の楽器を演奏する児童たち

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 龍踊りを披露したのは福岡市立西花畑小学校(福岡市南区)の6年生109人。修学旅行の体験学習の一環で、2時間ほど練習をした後、本番に臨んだという。17時過ぎ、龍踊りの衣装に着替えた児童らは、かもめ広場に設置された大きなクリスマスツリーの前で2頭の龍を操り、本物さながらの龍踊りを披露した。龍ばやし担当の児童は、大銅鑼(おおどら)、大太鼓、小鉦(こしょう)、長ラッパなど、龍の動きに合わせてリズムやテンポが変わる難しい演奏を見事にこなした。

 突然現れた子どもたちの龍踊りを見ようと多くの通行客が立ち止まり、携帯で写真を撮ったり「もってこーい」とアンコールの声援や拍手を送ったりしていた。「子どもたちにジュースを買ってあげて」と年配の女性が引率者にご祝儀を手渡すハプニングもあり、全員で「ありがとうございます」とお礼を言う一幕も。児童は20分ほど演技を行った後、クラスごとに龍踊りの衣装で記念撮影を行った。

 小鉦を体験した小野綾弓さんと杉山絢香さんは「音程が難しかった。最後は手が痛かったが楽しかった」(小野さん)、「初めての体験。練習は難しかったが、本番は楽しくできた」(杉山さん)と、それぞれ話す。龍衆(じゃしゅう=龍本体を操る担当)を体験した辻宗太郎さんは「最初は意外と重くて最後まで持てるか心配だったが、大丈夫だった。いい経験になった」、玉使いを体験した播磨透太さんは「玉使いは全体をしっかり見ないと崩れるので、プレッシャーだった」と振り返る。龍踊りの体験学習は児童に好評で、その多くが「またやりたい」と元気に答えた。

 森宏介校長は「昨年も体験学習で龍踊りをやったが、子どもたちに大変好評だった。今年もやって良かった」と話す。「ハウステンボスなどの名所を回るのもいいが、こうして地域の伝統文化を実際に体験することが将来きっと役に立つ」とも。

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