長崎県美術館(長崎市出島町)で1月6日~9日、長崎をテーマにしたデザイン作品の展示会「ナガサキ デザイン コネクション 2012 EXHIBITION」が開催される。主催は長崎都市・景観研究所。
同研究所はデザイン系学生を中心に8人で構成する団体。東京への一極集中ではなく、地方都市・長崎から時代の変化に対応していくための行動をするために結成された。同展示会は同研究所が全国から募集した「長崎をテーマにしたデザイン作品」を実際に見てもらおうという試み。
会場には、全国から応募があった作品の一部を厳選して展示する。雲仙普賢岳災害跡地の風景を描写した作品を出品する佐々木翔さんは「ここは終息から20年を経過した今もその痕跡が強く残る場所。しかし既に草木が生え始め、あれほどの災害を受けながら、また森に戻ろうとしているのかと感動さえ覚える。ひょっとしたら焼け野原から豊かな森に至るまでの地球の究極の姿かもしれない」と作品に込めた思いを話す。
主な作品は小田起世和さんの「核家族会議」、大川厚志さんの「こいが長崎ですばい」、佐藤成明さんの「路面電車サインプロジェクト」など約16作品。展示作品は今後追加される場合もある。
「街路景観の地域独自性に関する研究」を出品する平山広孝さんは「初めての試みだが、こうして一般の目に触れる機会があることは非常に意義がある。ぜひここから広がってほしい」と期待を込める。
開館時間は10時~20時。(9日は17時まで)。入場無料。