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長崎奉行所で「お月見コンサート」ー月琴奏者・琴音さんも参加

奉行所のお白洲で演奏を楽しむ人たち

奉行所のお白洲で演奏を楽しむ人たち

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  長崎歴史文化博物館(長崎市立山1)奉行所お白洲で9月24日夜、「お月見コンサート」が開かれた。

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 コンサートの企画・構成はミュージシャンで音楽プロデューサーの高浪慶太郎さんが担当。10月1日に長崎で先行発売される高浪さんのCD「龍馬のハナ唄」(青盤)の収録曲も披露され、大勢の市民が秋の夜長の演奏に耳を傾けた。

 今回は月琴奏者として長崎検番の琴音さんも参加。琴音さんは中学生のころから祖母・中村キラさんに明清楽の手ほどきを受け、長崎明清楽保存会で10年ほど活動した経験を持つ。中村キラさんは、坂本龍馬の妻・お龍(りょう)さんに月琴を14歳で教えたという小曽根キクさんの弟子にあたる。

 コンサートには柴田健一アンサンブルも参加。高浪さんのギター、琴音さんの月琴、柴田健一さんのトロンボーン、得田諭志さんのピアノ、田川遊人さんのベース、市場美奈さんのフルート、Rueさんのパーカッションという構成。

 福山雅治さんの「桜坂」が披露されると、客席では体でリズムを取る人の姿も。休憩時間には、お茶菓子を手に月見を楽しんだ。当日は雲一つない快晴で、夜空には見事なほどの丸い月が浮かんだ。

 長崎検番の桃鶴さんによる「お座敷遊び」では、会場の中から数人が舞台に上がり、寸劇をアドリブで行ったり、炭坑節をコミカルな動きで一緒に踊ったりして、会場からは大きな歓声と拍手が起こった。

 長崎市内に住む50代の女性参加者は「今夜は雨も降らず、『お月見コンサート』にふさわしい日。月琴の音色がこんなにも心に響くとは思わなかった」と振り返った。

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