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長崎県美術館が「オリジナル活版ポストカード」-歴史的関わりも

4色が用意されたオリジナル活版ポストカード

4色が用意されたオリジナル活版ポストカード

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 長崎県美術館(長崎市出島町)は来年1月2日、長崎の歴史に深く関わりがある活版印刷技術を施したオリジナルポストカードを発売する。

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 活版印刷は、凸版に圧力をかけて印刷する技術。日本に現存する最古の印刷物は、法隆寺などに保管されている「百万塔陀羅尼(だらに)」といわれ、奈良時代の770年に称徳天皇が完成させたといわれている。中国には古くから木版活字などの技術があり、9世紀以降には大量の印刷物が作成されている。現代の印刷技術は1445年ごろにドイツのヨハネス・グーテンベルクが、それまでの印刷技術を集大成して発明した活版印刷を基礎にしている。

 日本では、安土桃山時代の1590年、天正遣欧使節によって活版印刷が島原半島の加津佐に伝わったが、禁教令によっていったん姿を消した後、1869(明治2)年、本木昌造が長崎で活版印刷業を始め全国に広めた。近年では活版印刷表面の凸凹の手触りが、デジタルにはない魅力として再び人気となり「レタープレス」として広がりを見せている。

 同館の担当者は「オリジナルポストカードは、美術館の周辺に広がる運河や長崎港の眺望など、地理的にも特徴がある風景を『長崎の思い出』として持ち帰ってもらえるようにデザインした」と話す。

 色は赤、黒、ピンク、黄緑の全4色。1枚105円で同館内のミュージアムショップで販売する。

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