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長崎で記録映画「海底炭鉱に生きる」上映-池島関連イベントで

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 長崎・浜町の好文堂書店(長崎市浜町)で1月26日に行われるトークイベント「池島カフェ」で池島炭鉱の記録映画「海底炭鉱に生きる-池島からの報告-」が上映される。

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 池島は西彼杵半島に浮かぶ外周4キロほどの小さな有人島。1959(昭和34)年から採炭が始まり、2001年に九州最後の炭鉱として閉山した。同作品は1983(昭和58)年に当時池島炭鉱を運営していた「松島炭鉱」が出資し、RKB映画社が製作した16ミリフィルムによる上映時間55分のドキュメンタリー映画。海面下650メートルの深部坑道と切羽(掘削が行われる現場)にカメラが入り、当時としては最先端の映像が記録されている貴重な映画だ。

 監督・脚本を担当した野崎健輔さんは1931(昭和6)年、島根県伯太町(はくたちょう、現在は安来市)生まれ。1952(昭和27)年から「毎日世界ニュース」、1956年からは「中日ニュース」の企画や取材に従事した。1960(昭和35)年の「泥海の悲劇-伊勢湾台風の記録-」で初めて演出を経験。中日映画社ニュース部長、同短編部長、三和映画社代表取締役を経てフリー。主な作品には「シンザン号の記録」(1965年)、「小湊のオオハクチョウ」(1973年)、「大型架線-22万ボルト新鹿児島線-」(1979年)、「映像評伝・仁科芳雄」(1991年)、「映像評伝・湯川秀樹」(2001年)、「道もなき道ふみわけて-女性科学者の100年-」(2007年)などがある。1995年公開の「映像評伝・朝永振一郎」は1991(平成3)年4月の製作開始から3年10カ月の歳月を費やして多くの証言や貴重な映像を集めた大作。欧米の研究者たちが諦めた研究テーマを若き日の情熱を貫いて追い続け、現代物理学の基礎となる「くりこみ理論」を発見した朝永博士の生涯を生き生きと描いた同作品は、1995年度キネマ旬報文化映画ベストテンで第1位を獲得した。

 上映は13時の開場からトークイベントが始まる14時までの待ち時間を使って行われる。総合司会者の一人で長崎市地域おこし協力隊池島担当の写真家・小島健一さんは「三井松島産業の協力で貴重な上映ができることになりうれしい。非常にレアな映像なので興味がある方はぜひ」と来場を呼び掛ける。

 入場料は500円。詳しくはホームページで確認できる。

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