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旧長崎大丸前の壁面で映画「信さん」PR-閉山した池島炭鉱でロケ

旧長崎大丸前に展示された映画「信さん」と長崎の旧炭鉱地の紹介パネル

旧長崎大丸前に展示された映画「信さん」と長崎の旧炭鉱地の紹介パネル

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 旧長崎大丸前の壁面(長崎市浜町)に11月30日から、炭鉱町として栄えた福岡県の筑豊地方を舞台にした映画「信さん」と長崎の元炭鉱地を紹介するパネルが展示され、アーケードを行き交う人の注目を集めている。

旧大丸浜町アーケードを通る人の注目を集める映画「信さん」と炭鉱の展示パネル

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 同作品は12月17日~30日、長崎セントラル劇場で上映される。長崎市での劇場公開は初めて。2009年に池島炭鉱跡(池島町)でロケが行われ、昨年11月に全国ロードショー公開されたが、長崎市では本格的な上映は行われていなかった。

 映画の舞台は福岡にある炭鉱の島となっているが、主人公が故郷の島にフェリーで戻ってくる海と島の風景は池島そのもの。ロードショーが始まった当初から「長崎でこの映画を見たい」と声が上がり、市民有志が『映画「信さん」を見みゅうで会』を発足した。池島連合自治会と連携し、浜町周辺の商店街関係者らで構成する「ハマスカ実行委員会」や同館へ働きかけ、同委員会が主催する「浜んまち映画祭」の12月作品として上映されることになった。

 壁面では、同作品のロケ写真や閉山前の池島の写真と現在の写真、産業遺産観光用として10月29日に復活したトロッコ人車の写真、高島・端島(軍艦島)・伊王島など、日本の近代化を支えてきた長崎の炭鉱町の歴史を紹介する。

 同会事務局の橋本剛さんは「長崎は、イカ(水産)・炭(石炭)・船(造船)で栄えたまち。炭があったから長崎の基盤ができ、日本の産業が発展した。九州最後の炭鉱地・池島には10年前まで使われていた炭鉱施設がしっかり残っている。映画を通じて石炭産業で栄えた長崎を知ってほしい 。長崎の興し方を知ることが、これからの長崎の未来を作ることになる」と力を込める。

 上映開始は、1回目=10時20分、2回目=17時35分。上映時間は108分。

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