カルチュア・コンビニエンス・クラブ九州カンパニー(福岡県福岡市)は長崎県内でレンタル取り扱いをするTSUTAYA全15店舗に1月22日、昭和の名作映画150作品をそろえた新コーナー「昭和キネマ横丁」を設けた。
昨年11月から60歳以上の人を対象として、就業中の人でも利用しやすい毎週金曜日に「旧作DVDレンタル1本無料サービス」を長崎県内の全店で実施する同社。今まであまりDVDレンタルを利用しなかった層にも利用習慣が広がり、前年対比で金曜日の利用者数が2倍近くに増え、特に60歳以上の利用者が拡大傾向にあるという。全国的な傾向でも昨年末の会員数を年代別に2012年末と比較した場合、全体の伸び率が1.1倍強であることに対して、60代で1.3倍、70代で1.5倍と高齢者層が伸びている。
「昭和キネマ横丁」で新たに取りそろえる作品は「暗黒街の顔役」(1959年・鶴田浩二主演)や「暗黒街の弾痕」(1961年・加山雄三主演)など岡本喜八監督の「暗黒街シリーズ」をはじめ、石原裕次郎主演の「城取り」(1965年・舛田利雄監督)、「君の名は」(1953年~1954年・佐田啓二・岸惠子主演)第2部および第3部など、今までレンタルされていない65作品を含む全150作品。同社ではこれまでも名作映画をメーカーと協働で復刻・再発売する「TSUTAYA発掘良品」や黒澤明監督、小津安二郎監督などの作品を充実させる取り組みを続けてきた。
TSUTAYA遊ing 浜町店(長崎市浜町)の影平吉彦店長は「確かに金曜日の利用が増えており、年配の方の利用も増えている。昭和の名画は時代を超えて楽しめると思うので、ぜひ若い人も見てほしい」と呼び掛ける。