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長崎・銀屋町で日本初のプロカメラマン「上野彦馬」展-幕末の志士も撮影

地域情報館「まちなかステーション中通り」。赤い旗と青い旗が目印

地域情報館「まちなかステーション中通り」。赤い旗と青い旗が目印

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  長崎・銀屋町の地域情報館「まちなかステーション中通り」(長崎市銀屋町)で11月8日、「上野彦馬展」が始まった。彦馬が撮影した幕末の志士たちや長崎の風景、彦馬の弟子撮影の坂本龍馬の手紙など、貴重な資料を展示している。

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  龍馬の手紙は、1902(明治35)年発行の東洋日の出新聞に掲載されたもので、彦馬の一番弟子 渡瀬守太郎が撮影したもの。龍馬が兄権平に宛て、長崎で起こった英国人水夫殺害事件について記している。

  岩永梅寿軒の岩永徳二社長は、蛇腹式のアンティークカメラや、戦前に撮影されたガラス乾板ネガを展示。アルコア中通りを行き交う人が足を止めて見入っている。

  同館は、長崎市と地域住民の協業により、9月11日から期間限定(12月26日まで)で開設されている観光情報施設。「長崎をもっと元気にしよう」をテーマに、10坪ほどのスペースで観光情報を提供するほか、無料休憩所を開設。住民主導による手作りの企画展も随時開催しており、誰でも自由に利用できる。

  中島川・寺町エリアには興福寺や亀山社中など、歴史的な建物や史跡がある。幕末から明治にかけて活躍した日本初のプロカメラマン彦馬は同館がある銀屋町で生まれた。中島川の上流には上野彦馬撮影局があった。

  岩永さんは「このかいわいは昔ながらの長崎の和の風情が残っている。若い人に長崎の魅力的な和の世界を見せていきたい」と話す。同展は11月30日まで。12月は長崎冬至をテーマに昔の火鉢やストーブの展示、亀山もちつきなどイベントを予定する。

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