長崎出身の新人歌手が地元で初ライブ-デビューのきっかけは国民的ヒット曲

上奥まいこさん

上奥まいこさん

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 長崎港に隣接する出島ワーフのカフェ「セントアンドリュース・ジガーイン」(長崎市出島町)で7月25日、長崎出身の新人歌手・上奥まいこさんの2枚目のCD「真夏のハレーション」発売記念ライブが開かれる。

6月21日に東京で行われた「じげもんライブ」でリハーサル中の上奥さん

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 上奥さんは長崎市内で母親がピアノ教師という家庭に生まれ、3歳からクラシックピアノを母に習っていた。しかし少しずつ「歌手になりたい」という気持ちが膨らみ、1日5時間以上におよぶピアノレッスンの現状を変えようと思い始める。17歳の時、ピアノをやめて歌手になるため歌のレッスンに集中することを決意。母親の理解もあり、ボイストレーニングやポップスなどの歌のレッスンを受けるため専門の教室に通った。地元のバーやミュージックレストラン、イベントなどにも積極的に出演した。

 2003年、オーディションに挑戦して準優勝を果たした上奥さんは歌手を夢見て上京。仮歌シンガー(作曲家のイメージを具体化するために仮に歌うデモ曲の歌手のこと)やバックコーラスを務めながらデビューのチャンスを根気強く待った。上奥さんは上京以来、決してくじけることなくシンガーとしての実力をじっくりと磨き上げてきた。

 徐々に仮歌の採用率が上がってきたある日、上奥さんにチャンスが巡ってくる。ある曲を依頼されて歌った上奥さんの歌声が、その曲の作曲者の心を激しく揺さぶった。作曲者の名前は伊藤心太郎さん。上奥さんが歌った曲は、その後AKB48が歌い全国で動画が次々に作られる社会現象を起こした「恋するフォーチュンクッキー」。

 伊藤さんは上奥さんの独特の歌声と抜群の歌唱力に大きな可能性を感じ、デビュー曲「オレンジ色の観覧車」を書き下ろす。同曲は長崎の稲佐山を望むショッピングモール「みらい長崎ココウォーク」(茂里町)の観覧車をイメージした女性の淡い恋心を歌うミディアムバラード。上奥さんは昨年5月に同曲で念願のデビューを果たし、現在はエフエム諫早(諫早市)で「上奥まいこのStep by Step バイ!」のメーンパーソナリティーを務める。

 上奥さんを支えるスタッフの一人は「伊藤さんとの出会いは確かにラッキーだが、彼女が積み上げてきた10年間の地道な努力に対する神様のプレゼント。偶然ではなく出会うべくして出会った」と話す。

 同ライブにはAKB48の作曲を数多く手がける伊藤さんのほか、同じく編曲やギターを担当する草野よしひろさんが東京から参加。伊藤さんはその後も上奥さんのために曲を書き下ろし続けている。諫早出身のミュージシャン・古賀涼さんもゲスト出演する。

 19時開場、第1部(20時開演)=古賀涼さん。第2部(20時30分開演)=上奥まいこさん、伊藤心太郎さん、草野よしひろさん。チケットは3,000円(ドリンク代別)。同店のほか長崎市内各所で販売する。詳しくはホームページで確認できる。

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