長崎で観光客などの話題を集めている「龍馬グッズ自動販売機」(長崎市麹屋町)の隣に11月11日、「B級グルメ静岡(しぞーか)おでん缶」自販機が登場した。
静岡おでんは、2007年にB1グランプリで3位を獲得した真っ黒いスープが特徴の静岡名物。このおでん缶は「静岡おでんの会」が推薦する本物のB級グルメ。コインパーキングを運営している西津健三事務所代表の西津健三さんが企画した。 以前から自販機でおいしい定食を提供したいと考えていた西津さんは、自販機に置けるラーメン缶やおでん缶を検討していた。しかし納得できる味に出会えず諦めようとした矢先、静岡おでん缶と出会ったという。早速、メーカーへ問い合わせたが「味が基本の静岡おでん。自販機では売れない」と断られた。食品関係の職歴を持つ西津さんが、しっかり商品管理することと、静岡おでんのおいしさを広めることを前提に販売許可をもらうことに成功し、今回の販売にこぎ着けた。
自販機の静岡おでん缶は55度に保温され、24時間いつでも熱々のおでんが食べられる。仕入数を限定し試験的に販売した際には、一切宣伝をしていないにもかかわらず2日で売り切れた。本場の静岡おでん缶を販売しているのは長崎ではここだけだという。
現在は、保温されたおでん缶とは別に常温のおでん缶も別の自販機で販売。缶には、ウズラの卵、黒はんぺん、さつま揚げ、なると巻、糸コンニャク、牛すじが入っている。
「自販機カフェや龍馬グッズ自販機を考案し、観光客や地元にも喜ばれてきた。今回は自販機で定食を提供したかった。味の良さは折り紙付き。おいしいものに目がない人やタクシーの運転手さんなどに食べてもらえれば」と西津さん。
価格は1缶300円。