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長崎市民会館で日本人学生と留学生が「カフェトーク」-青年会議所がバックアップ

終了後の集合写真

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 長崎市民会館・アマランス(長崎市魚の町)で11月9日、日本人学生と留学生との交流イベント「THE NAGASAKI 見聞録」が開かれた。主催は長崎青年会議所(以下、JCI)。

ジャンケンする学生たち

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 大学生らが中心となって運営した同イベント。長崎大学の「グローバル人材育成プログラム」を基にJCIが協力する形で実現した。長崎大学のほか、「長崎外国語大学」「長崎純心大学」「長崎ウエスレヤン大学」の学生で学生委員会を組織し、「長崎県立大学」「長崎総合科学大学」の学生も参加。朝8時ごろから各大学のまとめ役らは各集合場所から参加する学生らを誘導して会場に集合。会場となる市民会館周辺にはのぼり担当の学生らが立ちスムーズに誘導を促していた。学生らは「日本人エリア」「韓国人エリア」「中国人エリア」「その他の国エリア」などに分かれて受け付けを済ませ、総勢およそ130人の学生らは整然と国旗付きの名札を付け、配られたルールブックに目を通した。

 10時の開会宣言に続いて「人間知恵の輪」を実施。人間知恵の輪とは、複数の人で円を作り、真ん中に歩み寄って任意の人と右手どうしをつなぐ。次に別の人と左手同士をつないで準備完了。この複雑に入り組んだ「人間の知恵の輪」を順に解いていくゲーム。ルール上では手を離すことは許されないが、握り変えることは許される。特に無理な体勢になっている場合は速やかに握り変えなければならない。会場のあちらこちらで思うように解けず、さまざまな声が上がっていた。

 その後は学生ボランティアがホスト役になってさまざまなテーマに基づいて「カフェトーク」を開催。1回15分のカフェトークを3回行う間、留学生と日本人学生は1人ずつ隣のテーブルに移動してメンバーを交代する。テーブルにはそれぞれ長崎市内の観光地が割り当てられており、最後のカフェトークの時に座っているテーブルの観光地を訪問する。

 観光地では担当者が写真を撮り事務局へ送信。撮影に際しては「写りたくない人を撮らない」などのマナーを守りながらグループで観光地を巡る。11時30分、学生らは「浦上地区」「中島川~鳴滝地区」「大浦地区」「新地・浜町地区」「長崎駅前地区」などに分かれて出発した。観光地で食事をしたり、写真を撮ったりしながら学生らは互いに交流を深めていた。

 再び会場に帰ってきた学生らは観光の成果をグループでポスターにまとめる「ポスターセッション」に取り組む。完成後、ポスターは壁面に貼られ、アンケート用紙に感想を記載しながら裏面の投票用紙に一番素晴らしいと思ったポスターを投票する。順位の発表は後日、各大学に配布されるリポートで発表される予定。

 学生委員長を務めた長崎大学多文化社会学部1年の小山優夢さんは「最初は人数が本当に少なくて不安でいっぱいだった。特に夏休みの時期は留学生の人たちが国に帰ってしまうので連絡が取れず、実際に本格的に募集ができたのは10月に入ってから。内容もJCIの人たちと協力しながら観光地の地図を作るポスターセッションという形にまとまった。最終的にこれだけ多くの人たちに参加してもらえ、6つの大学で学生間交流ができた成果は大きい。みんなと頑張った経験は一生の思い出になると思う」と振り返る。

 閉会式でJCIの阿野友範副理事長は「日本人の学生さんも留学生の人も、『長崎に来て良かったな』という思い出になったらうれしい。ここでできた縁は一期一会。友達を大切にして、ぜひ一生の友情を築き上げてほしい」とあいさつした。

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