JR長崎駅に隣接するアミュプラザ長崎(長崎市尾上町)1階で現在、長崎産真珠を使ったアクセサリーの展示販売イベント「パコラル・クリスマスフェア in Amu 長崎」が開催されている。
長崎県が推進する女性力による地域活性化事業の一環。昨年度、「女性力でながさきを活性化プロジェクトチャレンジ事業」に採択され、現在「大浦お慶プロジェクト」で活躍する女性団体「ナガサキ・マジェンタ100」が運営している。
「パコラル」は、長崎の海で生まれた「あこや貝本真珠」(パール)と「本サンゴ」(コーラル)の造語。同団体代表の荒木智佳子さんは現在、メンバー6人とともに長崎県産の真珠とサンゴを使ったアクセサリーを製造・販売している。荒木さんは平成25年度の同プロジェクトチャレンジ事業に「子育てなど、さまざまな理由により外で働けない女性が自宅で活躍できる機会を提供したい」と、長崎県産の素材を使う「アクセサリー作り」を提案して採用された。きっかけは、たまたま訪れた対馬で出合った「バロックパール」と呼ばれる不定型の真珠。
「通常、真珠は完全な球体でなければ価値がない。アクセサリーとしては評価が低い素材だが、見た目がドロップの形をしているなど思いがけない面白さがある。これは世界に一つだけの、とんでもない価値がある真珠かもしれない」と確信した荒木さん。「作品全ての色や形が違う。自然が作った『ありのままの真珠』の魅力を感じてもらいたい」とデザインやパッケージにはじっくりと時間をかけて完成させた。「金属加工や真珠の留め金なども工夫した。メンバー全員が力を合わせてメード・イン・ナガサキのアクセサリーにこだわった」とも。
商品はネックレス、ピアス、ブレスレット、リング、ブローチ、イヤリングとチャームの7種。商品を手に取った40代の女性は、「真珠が長崎で養殖されているのは知っていたが、手作りならではの暖かみがとてもいい」と笑顔を見せた。
羊毛を使ったチャームは、長崎産の本真珠を使い、県花の「椿(つばき)」をイメージしたデザインで、「福来椿」(ふくらつばき)と名付けた。パッケージは教会などの装飾に施される「十字椿」がモチーフ。「価格が1,598円と手頃なことから、長崎土産として買う人も少なくない」と荒木さん。女性用のパワーストーンとして、携帯ストラップやバッグなどに使う人が多いという。
開催時間は10時~21時。12月25日まで。