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長崎で「あこがれ先生プロジェクト」-子どもが変われば未来が変わる

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 長崎県勤労福祉会館(長崎市桜町)で2月14日、生徒たちが憧れる存在の教育者を紹介するイベント「あこがれ先生プロジェクト in 長崎」が開かれる。

中村文昭さん

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 全国で講演活動を行う中村文昭さんは、全国各地の小・中学校、高校などに招かれるたびに、ある事実に気づいたという。「テレビなどメディアでの教育現場の話題となると暗いニュースばかり。不祥事を起こすような先生がいることも一つの事実かもしれないが、すてきな先生や、素晴らしい教育理念を持った学校は表に出てこないだけでたくさん存在する。そういう先生方や学校にスポットが当たる場所を作り、たくさんの方に知ってもらいたい」。中村さんは優れた教育者にスポットライトを当てるイベント「あこがれ先生プロジェクト」を立ち上げ、全国に点在する支援者の協力を得ながら各地で開催している。

 長崎では2012年8月に初めて開催。2回目となる今回は中村さんのほか、佐賀市内で「おへそ保育園」を経営する吉村直記園長、北九州市立あやめが丘小学校の西原綾子教諭が登壇する。

 1969(昭和44)年、三重県で生まれた中村文昭さんは、高校卒業後に単身上京。後に人生の師となる実業家との出会いをきっかけに、野菜の行商や飲食店経営に関わる。独立後、三重県伊勢市で展開したレストランウエディング事業は、顧客に喜ばれる独自サービスを提供して繁盛。2000年から講演活動を開始し、現在は年間300回以上の講演を全国各地で行っている。著書に「お金でなく、人のご縁ででっかく生きろ」(サンマーク出版)など。

 吉村さんは1985(昭和60)年、佐賀県生まれ。5歳の時に父親を交通事故で亡くし、同時期に始めた空手の師匠から多大な影響を受けることになる。大学在学中に幼児教育に興味を持ち、関東の保育コンサルティング会社に就職。在職中、佐賀市内に保育園設立を計画していた人からの誘いを受け、その教育理念に共感して関東から佐賀に帰郷。園児6人からスタートした保育園は、3年間で55人まで広がる。現在、幼児体育や空手の指導者として活躍する一方、空手の現役選手としても活躍する。

 西原さんは教員免許取得後、教師になることを熱望していたが採用枠がなく、教師になれない期間が長く続いたという。初めて担任になったクラスは一人一人に距離感があり、あいさつが苦手な子どもが多かった。特に男子と女子の間には大きな溝があったという。悩んだ西原さんは「きらきら星作成」を考案。きらきら星作りを通じて、少しずつ「仲良しクラス」へと成長させていった。数年後、西原さんが転勤した先の学校を以前の学校の児童たちが訪問。「西原先生はいい先生だからよろしくお願いします」と、校長室にあいさつに来たというエピソードを持つ。

 奥村純子実行委員長は「前回、来場してもらった人たちからたくさんの感想を頂いた。今こそ、学校や保護者、地域が協力して子育てや教育について真剣に考える場が必要。ぜひ、一人でも多く参加してほしい」と呼び掛ける。

 開演13時(終了予定17時)。参加費は大人=2,000円(当日=2,500円)、高校生以下無料。問い合わせは奥村さん(TEL 090-9726-4036)。

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