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長崎の老舗文具店で侍アーティストが初個展「長崎家族」

作品を手に来場を呼び掛ける進之助さん(長崎市内の自宅アトリエ)

作品を手に来場を呼び掛ける進之助さん(長崎市内の自宅アトリエ)

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 長崎・浜町アーケードにある老舗文具店「石丸文行堂本店」6階展示場(長崎市浜町)で2月7日から、侍アーティスト・kira進之助さんの初個展「長崎家族」が開かれる。

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 進之助さんは広島市出身。広島で似顔絵描きなどをしていたが、ある出来事がきっかけとなり心理学を学ぶ。ヨーロッパでは学問として確立されている「筆跡鑑定」の技術も習得した。筆跡から人の性格をほぼ正確に判断でき、特にフランスでは国家資格にもなっている技術だという。

 侍のような和装で筆によるアートなどを実演・指導してきた進之助さん。途中さまざまなハプニングに見舞われながらも、一昨年から長崎を中心にして全国各地で精力的に活動を続けてきた。今では多くのファンがイベント会場に来場し、特に似顔絵に直感で即興の詩を書き添える「似顔絵詩」に人気が集まる。

 これまで、人と人との懸け橋となる「アーチ」の意味と、アーティストを掛け合わせた「侍アーチスト」と名乗ってきた進之助さんは、「字が間違っているという指摘をよく受ける」と苦笑いする。初個展から「侍アーティスト・kira進之助」として再出発。「新しい名前の由来については、皆さんそれぞれで自由に想像してもらえれば」とほほ笑む。

 個展のテーマは「家族」。長崎に由来するキャラクターを描いた「長崎家族」の主人公「ちゃんこ」の心の成長や、それを見守る家族の姿などを温かく躍動感のある絵と詩で描いているという。描く道具は筆で、顔料を使って和紙に描くことにこだわった作品を多数用意。中には襖絵(ふすまえ)の大きさの作品も展示する。

 「いろいろな個展を見慣れた人でも、『これは新しい感覚だ』と言ってもらえると思う。ぜひ、脳みそをほっこりさせに来てほしい」と呼び掛ける。会場では似顔絵詩(有料)も受け付ける。

 開催時間は10時~19時。入場無料。2月15日まで。

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