長崎県庁近くの「長崎まちづくり屋」(長崎市江戸町、TEL 095-816-3383)で11月22日~24日、尾曲がり猫のイラストや写真、グッズなどを展示・販売する「長崎尾曲がりネコ展」が開かれる。
同社が入居するビルは2013年、漫画「ペコロスの母に会いに行く」の原作者・岡野雄一さんが描くシェアオフィスの看板が設置されて話題になった。高島茂夫社長は、長崎市内に生息する「尾曲がり猫」に長年注目してきた「ネコーディネーター」。2008年10月7日に、日本「長崎ねこ」学会(現・長崎尾曲がりネコ学会)を設立し、尾曲がり猫の存在を広く知ってもらうための活動を続けている。
同学会によると、長崎の市街地に生息する猫の約75%が「尾曲がり」で、実際に曲がっている「曲がりしっぽ」(約30%)、短く切れたように見せる「短尾」(約27%)、団子のように丸い「団子しっぽ」(約18%)の3種類に大別されるという。尾曲がりの遺伝子を持つ猫は、主にインドネシアに多く生息するため、江戸時代の貿易船に積み込まれた「ねずみ駆除用の猫」が、インドネシア周辺から積荷に紛れて長崎に上陸したのではないかと考えられている。
初開催となる同展は「曲がってる僕のしっぽはニャンか変?」が副題。同社のほか、長崎を中心に活動する漫画創作団体「DEP@RTURE(デパーチャー)」、長崎在住の写真家・MILKさん、表現者「まみたん」さん、イラストレーターの中江昭久さん、猫のメモリアルグッズを取り扱う「ワンニャンメモリー」、チャレンジドショップ・はあと屋運営協議会など、「尾曲がり猫」のイラストや写真、グッズなどを製作している個人や団体の作品や商品を展示・販売する。
高島社長は「活動を開始した当初は、尾曲がり猫のことはほとんど知られていなかったが、テレビなどで紹介されたこともあり、最近は県外にも知られてきた。生きた猫はいないが、猫好きな人はぜひ立ち寄ってほしい」と呼び掛ける。
開催時間は10時~20時。入場無料。