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長崎市内の学童で「おさかなワークショップ」 カードゲームで水産を身近に

「ギョっと長崎編」を楽しむ子どもたち

「ギョっと長崎編」を楽しむ子どもたち

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 水産が盛んな地元・長崎のことを知ってもらおうと現在、長崎市内の学童保育施設で「おさかなワークショップ」が開催されている。

「ながさきおさかなクイズ」にチャレンジする子どもたち

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 「未来をつくる子どもたちに『魚がおいしい街・長崎』を知ってほしい」と、長崎市と子育て支援団体の一般社団法人「トムテのおもちゃ箱」(長崎市片淵1)が協働で行う。今年7月から来年2月にかけて、希望する学童保育施設でワークショップを開く。

 同法人は2004(平成16)年に「長崎グッド・トイ委員会」として発足し、2008(平成20)年に現在の団体名に改称。長崎市内で子育て支援拠点2施設を運営しながら、イベントなどを通じて子どもの性格や発育状況に合ったおもちゃの選び方や遊び方を提案すると同時に、おもちゃを通じた子育て支援を行い、子育てしやすい地域づくりを目指してきた。

 7月29日に横尾あじさいクラブ(横尾2)で行われたワークショップでは、同法人の和泉友理香さんが「楽しみながら長崎の魚のことを知ってもらえれば」とあいさつ。「ながさきおさかなクイズ」として長崎で取れる魚の絵が描かれたプリントを配布し、グループごとに魚の名前を当てるクイズを行った。クイズでは頭のつき方を見分けないと判断できないヒラメや、あまり見慣れないウチワエビなども出題されたが、子どもたちはほとんどの問題で正解した。長崎の水産業に関する○×クイズでは全国で2番目に水産従事者が多く、長崎が漁獲高日本一の魚も数多くいることを学んだ。

 長崎ならではの魚について楽しく学んでもらおうとカードゲーム「ギョっと長崎編」も行った。ホッパーエンターテイメント(京都市下京区)が開発した「ギョっと」は、釣り場や道具を選び、釣り上げた魚の点数を競うもの。ルールが簡単で駆け引きを楽しめる。「ゲームを通して長崎の魅力を伝えたい」と「トムテのおもちゃ箱」が初のご当地編として今春、クラウドファンディングで支援を呼びかけ制作した。

 ゲームに挑戦した子どもたちのテーブルからはあちこちで「やった」「(魚を獲得できなくて)悔しい」などと一喜一憂する子どもたちの姿が見られた。

 何度かゲームを行ったところで「ながさきおさかなクイズ」の第2弾として、「ギョっと長崎編」に登場する魚カードを使ってクイズを出題した。長崎大学魚料理研究会の副会長を務める三浦純平さんが魚に関する豆知識などを解説。長崎で盛んに養殖されているトラフグは互いを傷つけないために歯を切ることや、タチウオの最大サイズとなる2.4メートルほどになるのに50年ほどかかることなどを説明すると、子どもたちから驚きの声が上がった。

 イベントを終え、子どもたちからは「長崎には魚がいっぱいいることを知った」などの感想や、海洋ごみの話を聞いて「外にごみを捨てるのはやめようと思った」などの声が聞かれた。

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