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長崎・中通り商店街で発祥400年記念イベント 飲み歩きイベントも

来街を呼びかける近金さん

来街を呼びかける近金さん

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 長崎市中心部にあるアルコア中通り商店街の発祥400年を記念するイベントが11月23日、まちぶら広場(長崎市古川町)と同商店街周辺で行われる。

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 長崎を代表する観光地・眼鏡橋からほど近い場所にあり、江戸中期から続く長崎でも最も古くからある商店街として知られる同商店街。東古川町から諏訪町にかけて一番街から六番街まで続く通りに食料品や衣服、雑貨などの専門店や飲食店が軒を連ね、400メートルほどの歩行者天国の石畳が続く。同所は江戸時代初期の1625年に諏訪神社が遷宮された後、諏訪大社があった場所にできた参道が起源とされている。1982(昭和57)年に発生した長崎大水害では甚大な被害を受けたが、現在でも伝統的な長崎町屋を思わせる建物も存在。幕末の1830年に創業し、1902(明治35)年に現在の場所に移転した「岩永梅寿軒」(諏訪町)や1936(昭和11)年創業の「本田昆布本舗」(諏訪町)、1937(昭和12)年創業の洋菓子店「ニューヨーク堂」(古川町)などの老舗店もある。

 今年は通りが発祥して400年の節目を迎えることから、昨年から同商店街振興組合が中心となって機運を高めるための取り組みを行ってきた。

 当日は、まちぶら広場で発祥400周年を祝うセレモニーを開催。諏訪小学校弦楽クラブによる演奏などを行う。地元プロサッカーチーム「V・ファーレン長崎」のJ1昇格を懸けたホーム最終戦となる水戸戦が行われることから、パブリックビューイングを行う。ゲストとしてOBの大竹洋平選手も訪れ、会場を盛り上げるほか、試合後にはトークショーを行う。飲食ブースも用意する。

 「まちの学校」と題して、めがね橋LOGIC(古川町)に長崎の歴史に詳しい専門家を招いて中通りの歴史を学んだり、散策したりするイベントも行う。このほか、ストリートライブなども予定する。

 17時からは周辺の飲食店10店ほどが参加する飲み歩きイベント「第1回中通り界隈(かいわい)飲み歩きイベント」も開催。3,000円のチケットを購入すると、抽選で指定された1店と好きな2店を回り、ドリンクとおつまみのセットを味わうことができる。

 同商店街で140年続く「近金果実店」(諏訪町)6代目の近金幸太郎さんは「400周年という節目を迎えたことで商店街の加盟店にとっても改めて街の歴史を見つめ直す機会になっている。長崎で最も歴史があるといわれている商店街を、より一層盛り上げていきたい。ぜひイベントにも足を運んでもらえれば」と来街を呼びかける。

 開催時間は、セレモニー=10時~10時30分、パブリックビューイング=13時~15時(12時開場)。ストリートライブは17時30分~。

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