長崎ブリックホールでトーク&ライブ「そんまんま」 飲食店主が主催

伊藤弘和さん

伊藤弘和さん

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 長崎ブリックホール(長崎市茂里町)国際会議場で4月19日、時津町出身のシンガー・ソングライター・森源太さんと、南アフリカ仕込みの音楽バンド「FUNKIST」のボーカリスト・染谷西郷さんのトーク&ライブ「そんまんま」が開催される。主催は長崎市内で飲食店を経営する伊藤弘和さん。

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 森さんは1978(昭和53)年生まれ。現在、シンガー・ソングライターとして年間160本ほどのライブを全国各地で行う。保護者や教師からの依頼を受けて学校での講演を行うことも多い。高校時代までは特に音楽に触れる機会はなく不登校気味の生活を送ったという森さんは、大学1年の時にギターに出合い、夢中になったことが人生を変えたという。

 「こんな楽しいことをして生きていけたら幸せだろうな」。森さんは自分のような普通の人間がプロになれるはずはないと思いながらも「挑戦しないであきらめれば一生後悔が残る。納得いくまでやるだけやって、だめならあきらめよう」と決意。上京して路上ライブを始めるが、最初の1年間はほとんど誰にも聞いてもらえず挫折の日々が続いた。

 挫折をバネにして一念発起した森さんは、所持金3,000円で「ママチャリ日本一周ストリートライブの旅」をスタート。生活費の全てを路上ライブで賄いながら、1年7カ月かけて47全都道府県、およそ8000キロの道のりを走破した。その際に出会った「師匠」からもらった一言がきっかけとなり「アルバイトはしない。自分の歌だけで生きる」と覚悟。大阪府箕面(みのお)市を生活拠点に10年間活動してきた。

 現在までにCD6枚、DVD3枚を発売。映画の主題歌やテレビコマーシャルに使用された曲もある。昨年は初の書籍「オイのコト~ひとりの大人として、今、子どもたちに伝えたいコト Your Life is Yours」(創英社・三省堂書店刊)を出版した。

 フラメンコギタリストで日本人の父親と、バレエダンサーで南アフリカ人の母親を持つ染谷さんは2000年、ギタリストの宮田泰治さんとともに現在のバンドの原型となるグループを結成。翌年から本格的な活動を始めた。現在のFUNKISTはボーカル、ギター、ベース、ドラム、パーカッション、フルートからなる7人グループ。これまでに47全都道府県でのライブを達成し、南アフリカやアジア各国などでの海外公演も含め、年間100本以上のライブをこなす。南アフリカ仕込みの音楽をベースにしながら、ジャンルを超えた独特のオリジナル音楽が特徴。昨年春から比較的小さな会場を中心にトーク&ライブをソロ活動として始めた。

 主催者の伊藤さんは「子どものころ、いろいろな思いを共有して遊んだ仲間でも大人になったら気持ちが醒めて変わってしまう人は多い。変わるのは仕方ないし必要なことだとは思う。でも、その芯には『俺とお前は友だちじゃないか』というものがあるはず。どうして大人になったらそれが消えるのか?とても寂しい」と話す。

 ある日、森さんの歌に出合った伊藤さんは「大人になっても一緒やん。こまかころんごと(小さいころのように)防波堤を蹴って海に飛び込もうで」という歌詞を聞いて気持ちが高ぶった。「歌を聞いて自分の中の思いがどんどん出てきた。染谷さんのソロライブも衝撃的だった。アーティストとしての思いというより自分自身の生き様から出てくる本気の思い、見たもの感じたものを『そんまんま』受け取った感情がダイレクトに伝わってくる」と感じた伊藤さんは今回のイベントを企画。タイトルは自身が感じ取ったメッセージ通り、「そんまんま」とした。

 伊藤さんは「多くの人たちに先入観なしで、そんまんま聞いてもらいたい。いろいろ考えないで、そんまんま心の中に取り入れてもらいたい。絶対に生きる力になる」と力を込める。

 開演は17時(開場16時)。チケットは3,000円(当日=3,500円。中学生以下半額、未就学児無料)。チケットぴあ、居酒屋「Goheita」などのほか、ホームページで取り扱う。

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