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長崎・りかちゃん通りに整骨院 院長の異名は総合格闘家「北斗の覇王」

ヒクソン・グレイシーが誤って肘を当てた際、「小声で謝ってくれた」と話す西さん。

ヒクソン・グレイシーが誤って肘を当てた際、「小声で謝ってくれた」と話す西さん。

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 長崎市中心部の商店街「りかちゃん通り」に10月5日、なごみ整骨院(長崎市浜町、TEL 095-824-1515)がオープンした。

なごみ整骨院の外観

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 院長の西良典さんは1955(昭和30)年、五島列島の新上五島町生まれ。拓殖大学で柔道家の木村政彦さんに師事した後、宮城県仙台市にある東北柔道専門学校(現・仙台接骨医療専門学校)で柔道整復師を目指しながら、当時「最も過激な空手」と言われていた大道塾に通った。プロレスラーの武藤敬司さんは同校の後輩。西さんは早くから総合格闘技に取り組み、北斗旗空手道選手権で1983(昭和58)年に無差別級で優勝した後、翌年には重量級と無差別級でダブル優勝し、さらに重量級で2年連続優勝(1985年、1986年)を果たしたことから、「北斗の覇王」と呼ばれるようになる。

 1987(昭和62)年、長崎に移住した西さんは、「空手格斗術慧舟會」(現・和術慧舟會)を創設。1990年に日本武道館で行われた全日本キック武道館大会では、キックボクサーのロブ・カーマンと対戦した。1992年には前田日明さんが設立した総合格闘技団体「リングス」に参加し、1994年に初開催された「ザ・トーナメント・オブ・J」で優勝。西さんは同年に初来日した総合格闘家のヒクソン・グレイシーと「初めて対戦した日本人」として知られ、翌年には「トーナメント・オブ・J’95」のエキシビションマッチで佐山聡さんと対戦して一本勝ちした。

 同院のオープンまで長崎市白鳥町で20年以上にわたって整骨院を営んでいた西さんは、長崎医療こども専門学校(大黒町、旧・長崎柔鍼スポーツ専門学校)の校長、学園長を経て現在は顧問を務める。整骨院の運営とともに、子どもやスポーツ選手のトレーニング、通院客の健康維持のための指導にも長年取り組んできた。西さんによると、指導した教え子たちは1万人を超えるという。著書に「3週間で実践に勝つ!短期集中講座」(東邦出版刊)がある。

 西さんは「劇画の『空手バカ一代』に憧れて格闘家になった。人間の筋肉は95歳になるまで鍛えられる。私でもトレーニングを休みたいと思う毎日だが、健康を維持し、肩こりとも腰痛とも無縁でいられるのは継続した結果」とほほ笑む。

 営業時間は10時~17時(土曜は15時まで)。日曜定休。

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