長崎大学文教キャンパス(長崎市文教町)で3月4日、学生が地元企業と協力して海外事業展開を目指す「長崎ブレークスループロジェクト」の発表会が開かれた。
同プロジェクトは長崎大学と県や地元企業15社が連携して昨年4月に発足。学生や留学生、地元企業が9つのプロジェクトチームに分かれ、学生が事業アイデアを立案し企業の要望に沿って実際のビジネス化を目指す。すでに経過発表会は終えており、今回は本年度最終発表会に当たる。
この日は、学生たちがチームごとに登壇して英語による事業概要のプレゼンテーションを行った。プレゼン終了後、関係者が資金提供したいチームに金額が書かれた紙を投票。獲得金額に応じて表彰を行った。
最優秀賞には、82万5,000円を獲得した「きれいな歯をおもてなしプロジェクト」が輝いた。同プランは長崎大学歯学部と中国の歯科医、企業が連携し、中国人に歯のホワイトニングや歯科医療の人材育成を提供するビジネスプラン。
2位は「消防システム輸出プロジェクト」(獲得金額=63万5,000円)、3位は「WEBでベトナムを2倍楽しくするプロジェクト」(同51万5,000円)となった。受賞チームの代表に長崎大学の河野茂学長が表彰した後、地元企業と文部科学省との官民協働留学促進事業「トビタテ!留学JAPAN」によるクロアチア留学の対象学生2人の発表が行われた。
最優秀チームのリーダーでクロアチア留学の対象学生となった南功大郎さんは「今回はあまり自信がなかったが、多くの人たちの協力で受賞できた。今後も期待を裏切らないよう努力したい」とあいさつした。
長崎ブレークスループロジェクトは、今月発足した一般社団法人「長崎ブレークスループラス」が運営し、各チームのプラン実現に向けて今後も活動を続けていくという。