軍艦島デジタルミュージアム(長崎市松が枝)で4月27日、裸眼立体視ディスプレー「Looking Glass(ルッキング・グラス)」を使ったアトラクション展示「軍艦島のガンショーくん~ちゃぷちゃぷ水槽3D~」の常設が始まった。
同展示に使うディスプレーはホログラフィック技術で3D映像を裸眼で立体的に見ることができ、手や指の動きを感知するセンサーにより、軍艦島のキャラクター 「軍艦島のガンショーくん」が入った水槽を触ったりつかんだりすると、動きに合わせて反応する様子が楽しめる。映像は時間帯により変化する。
2018年に販売した同ディスプレーは展示・広告ディスプレー、工業・CGデザイン、ホビーなどさまざまな分野での活用が期待されている。
映像コンテンツを開発した「MuuMu(ムーム)」(長崎市城山台)は、ゲーム・エンタメ開発の経験を生かし、VRやMR、ARなどの技術を生かしたソフト開発を手掛けている。川口肇社長は「ホログラフィックなどの最新技術は実際に触れてみないと伝わらない部分が大きい。組み合わせるコンテンツで面白さや素晴らしさをより伝えられる。今後も最新技術を使ったコンテンツを通じて観光PRやビジネス活用につながるコンテンツを提供していきたい」と意気込む。
ディスプレーを開発した「Looking Glass Factory」共同創設者CEOのShawn Frayneさんは「MuuMu制作による夢のようなホログラム作品を見ることでき大変光栄に思う。軍艦島は一世紀にわたり新しいテクノロジーを導入して世界を導いてきた。日本初導入がこのミュージアムであることから、ホログラムの時代が軍艦島から始まっていく様子を見て大変喜ばしく思う」と話す。
同ミュージアムは世界遺産「軍艦島(正式名 端島)」の歴史を写真や映像で紹介することを目的に2015年に開館。軍艦島の元住民による説明、当時の写真、資料、映像、模型の展示、 MRアトラクション、VR、プロジェクションマッピングなど先端テクノロジーを使った展示・体験を展開する。
営業時間は9時~17時(最終入館16時30分)。入館料は、一般=1,800円、中学生・高校生=1,300円、小学生=800円、幼児(3~6歳)=500円、3歳未満無料。