長崎でフリークライミング界初の全国大会-大会最多116選手が参加

床に並べられたホールドと取り付け前の人工壁

床に並べられたホールドと取り付け前の人工壁

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 フリークライミングの一種「ボルダリング」の全国大会、ボルダリング・ジャパンカップ長崎大会が2月26日・27日、旧長崎南商業高校体育館(長崎市茂木町)で開催される。主催は日本山岳協会。

シート上に並べられた「ホールド」-人工壁にボルトで固定される

 国際大会の日本代表選考会も兼ねて行われ、現世界チャンピオンの野口啓代(あきよ)さん(21)も参加する同大会。ボルダリングとはフリークライミングの一種で、3~5メートル程度の岩場や人工壁をロープなしで登るスポーツ。安全のため床には厚さ30センチを超えるマットが敷き詰められている。必要な装備が少なく手軽に始められることから、フリークライミングへの入門編として挑戦する人が多い。

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 同大会には男子79人、女子37人の選手が参加を予定。全国大会の参加選手が100人を超えたのは今回が初めてだという。競技はホールドと呼ばれる人工の岩がボルトで取り付けられた人工壁を登るための課題が与えられ、課題をクリアしたポイントの合計点で競う。予選では5つの課題が、準決勝・決勝では4つの課題が与えられる。課題は、「いくつの課題を登れたか」「何回でその課題を登ったか」「ボーナスポイントをいくつ取ったか」「ボーナスポイントを何回の挑戦で取ったか」など。大会では多くの選手が壁面から落下し、何度も挑戦することで選手と観客の気持ちが一体になって盛り上がるという。

 ホールドを取り付けるのは「ルートセッター」の資格を持つ人たち。セッティングの加減次第で大会の行方が大きく左右されるだけに、今回はA級ルートセッター2人が関東から駆け付け、地元のルートセッター3人とともにセッティングに万全を期すという。

 長崎県山岳連盟の国体担当競技委員、松崎文彦さんは「3年前の大分大会に続き、今回は九州で2番目となる全国大会。旧長崎南商業高校が2年前に閉校になる際、県の協力で体育館内にボルダリングの人工壁を設置させてもらった。長崎県にはフリークライミングの公共施設がここを含め5カ所あり全国最多。全国大会といっても観客があまり入れない施設が多く、常設に近い形で観客が300人前後入る公共施設は全国でも珍しい。大会は音楽の演出もあり、かなり盛り上がるのでは」と期待を寄せる。

 大会スケジュールは、26日9時から女子予選、12時20分から男子予選を、翌27日9時から女子準決勝、10時20分から男子準決勝、13時30分から女子決勝、15時50分から男子決勝。当日、会場前の広場には茂木商工会をはじめ複数の屋台が出店を予定する。