長崎市在住のアマチュアカメラマン・山内つばささんの写真展「船のある風景vol,2」が7月5日~21日、写真店「P-PLUS元船店」(元船町)で開催されている。
五島列島の出身という山内さんは幼い頃から漁船や長崎へ向かう定期航路の客船など船が周りにある環境で育ったことから、船が好きだという。もともと野球やスポーツ観戦に出掛けた際に報道写真のような写真を撮ってみたいとコンパクトデジカメで撮影を楽しんでいたところ、一眼レフカメラの存在を知った。2013(平成25)年に親戚の結婚式で撮影をすることになったことも後押しして念願の一眼レフカメラを手に入れ、腕を磨いてきたという。
同展は3年ぶり2回目の開催となる。1回目は出身地・奈良尾の港の風景を中心とした作品を展示し、今回は長崎港に出入りする豪華客船などを題材に、自身の足で探したという撮影スポットを収めた作品を自身の納得のいくサイズに仕上げ、40点ほど展示している。
長崎ならではの異国情緒あふれる風景や、おくんち、ランタンフェスティバルといったイベントなどを中心に撮影しているという山内さんは「前回の写真展から3年がたっていることから、撮影の上達度を確認したいということもあって写真展を企画した」と話す。写真展はテーマ設定から仕上げまで全て自身で手掛けているといい、「長崎は地元で建造されたダイヤモンドプリンセスやアイーダプリマなどをはじめ多くの豪華客船が出入りする港であることから、今回のテーマに選んだ」と話す。
港内に停泊した豪華客船の写真を中心に、山内さんが最も好きだという飛鳥IIが佐世保重工業(佐世保市立神町)で修理を受けているという情報を聞きつけた際には佐世保まで出向き、ドックに隣接するSSKバイパスからフェンスを超える高さの大型三脚を使ってドック内の様子を収めている。
山内さんの「でっかいプリントを見てみたい」という要望でA1サイズの大判までプリントしたという同店社長の山崎陽さんは「SNSなどネットで作品を公開する方はコントラストの高い写真に仕上げることが多いが、山内さんの作品はしっとりと落ち着いたトーンで表現しているのが特徴的で、撮るたびに腕を上げている。なりわいにしているかどうかでプロとアマチュアの線引きはあるが、プロと変わらない腕前なのではないか」と話す。
長崎の風景をカメラに収めることが多いという山内さんは「自分の撮った写真を見た人が『長崎に来てみたい』と思ってもらえるような作品を手掛けていきたい」と意気込む。
開催時間は11時~20時(最終日は~18時)。火曜定休。入場無料。7月21日まで。