「夏休み・子ども科学教室2019 科学を知る!見る!触れる!おもしろ体験」が8月5日、長崎大学グローバル・ヘルス総合研究棟(長崎市坂本)で行われた。主催は長崎大学感染症共同研究拠点。
小学校5・6年生を対象に子どもたちに科学へ興味を持ってもらおうと企画した同イベントは今年で3回目。「ウイルス」をテーマに感染症や人体の仕組みなどの講義を行ったほか、模擬実験として実際に顕微鏡を使った観察や、防護服の試着を行った。
講義では細菌とウイルスの違いやウイルスの紹介、ヒトの体の仕組みやウイルスに感染した時にどんな症状が出るのかなど図や写真を使いながら説明。子どもたちだけでなく保護者も熱心にメモを取る様子が見られた。ダニについての話の中ではヒトの皮膚に住み着くダニもいるという説明に子どもたちから「えーっ」と大きな声が上がった。
講師を務める長崎大学感染症共同研究拠点の早坂大輔准教授は「難しい内容もあると思うが、見て分かり、興味を持ったところを覚えて帰ってほしい。親子で分かるような、楽しめるような話にした」と話す。
長崎市から参加した茶屋本悠司君は「どんな実験をするのか楽しみ。ドラマに登場するような見ただけでどんなウイルスかわかるような人になりたい」と話す。母親の絵理さんは「理科が大好きで参加した。小学生ではなかなか学べないことなのでいい機会になった」とほほ笑む。
同大学感染症共同研究拠点・地域連携部門担当班長の上野恒信さんは「長崎市を中心に近隣地域から定員の50人を超える申し込みがあった。感染症やウイルスを切り口に科学に興味を持つ機会になれば。模擬実験もあるので日ごろ目にすることのない実験器具や防護服に触れてもらえれば」と笑顔を見せる。