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長崎・旧香港上海銀行で「えんとつ町のプぺル」読み聞かせ 絵本の世界感じて

(左から)野上さん、西村さん、コバタさん

(左から)野上さん、西村さん、コバタさん

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 絵本「えんとつ町のプペル」の読み聞かせと切り絵展示が10月27日、旧香港上海銀行長崎支店記念館(長崎市松が枝町)で行われる。

えんとつ町のプぺルの切り絵。大きいもので製作期間は4か月。

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 芸人・西野亮廣さん(キングコング)脚本・監督による同作の世界観を、切り絵作家のコバタナミコさんの作品展示と「Coto&Oto」によるピアノ演奏と読み聞かせで表現するもので、2018(平成30)年7月から長崎・佐賀を中心に開催し、今回で7回目。

 西野さん主導の下、クラウドファンディングで集まった1,013万1,400円の資金をもとにクリエーター総勢33人が完全分業制で制作した同作。累計発行部数は40万部。

 絵本の世界観に魅了されていたコバタさんは、プペルの絵本展に参加したとき、西野さんから「プペルに著作権はない。好きに使っていい」という話を聞いたことから、プペルをテーマにした切り絵作品を制作したところ、西野さんから「さらに大きい切り絵があった方が良い」と言われ、4カ月かけて60平方センチほどの作品を完成させた。

 「Coto&Oto」は、野上智恵子さんが演奏するゆったりとしたピアノBGMと、西村公美子さんによる読み聞かせで物語の魅力を表現するコラボユニット。長崎で開催された「えんとつ町のプペル」のイベントで主催者がコバタさんに同ユニットの2人を紹介したことで意気投合し、コラボイベントが実現した。

 佐賀県武雄市で開催した前回のイベントでは偶然、西野さんが会場に足を運んでくれたといい、「子どもたちが手に取って、切り絵が光に透ける様子を見られるようにしたらいい」との助言をもらったというコバタさん。

 クラウドファンディングで早速資金を募り、木工所に額縁の作成を依頼したところ、木工所の職人が「自分が勤務外の時間に作るから」と、通常より安い金額で額縁を作成してくれたという。コバタさんは「本当にありがたかったし、何としてもクラウドファンディングを成功させなければと思った」と振り返る。完成した額縁は、割れる心配がないようにガラス面をアクリル板に変更し、ギリギリまで角を丸くしたデザインで木の素材を生かした温かみを感じるものを目指した。

 切り絵は全て和紙で制作されていることから、ライトアップすると、ステンドグラスのように光り、幻想的な絵本の世界観を楽しむことができる。コバタさんは「切り絵を実際に手に取ることで、作品にかけた熱量とプぺルの世界観を感じてもらえたら」とほほ笑む。

 西村さんは「絵本に年齢は問わない。大人も子どもも、感じたままを受け取ってほしい」と笑顔を見せ、野上さんは「参加者の皆さんと共創するので、同じものは二度とない。読み聞かせと音楽を、心をこめて届けたい」と意気込む。「ハロウィン間近のイベントなので、仮装しての参加も大歓迎」とも。

 開催時間は18時30分~20時30分。参加費は1,000円。親子(2人)での参加は1,700円。えんとつ町ランプ作りのワークショップも限定10人で行う(参加費は500円)。

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