九州プロレスによる無料興行「長崎を元気にするバイ!!」が12月1日、長崎市平和会館ホール(長崎市平和町)で開催され、リング上で熱いファイトが繰り広げられた。
「長崎に元気を届けたい」という市内の企業の協力で今回の無料開催を実現したことから、九州プロレス代表の筑前りょう太理事長は「長崎に元気を届けられれば。プロレスを見て元気をもらって帰ってもらうことはもちろんだが、無料開催を行うことで市内の企業さんたちのおかげで実現したことを知り、長崎を思う方々を誇りに思ってもらえる機会にもなってもらえたら」と話す。「子どもの頃、チャンネルをひねればプロレスを見ることができたが、今は全くない。無料にすることで子どもたちにも気軽にプロレス見てもらい、魅力を知ってもらうきっかけになれば」とも。
455人の観衆が集まり超満員の大声援に包まれた会場に登場したばってん×ぶらぶら選手は、会場にいる子どもたちをリングに呼び、「ちびっ子プロレス教室」がスタート。スクワットチャレンジなどで触れ合った後、華麗なロープワーク(リング周囲にかけられたロープを使った技)を披露。子どもたちを代表して数人がロープワークを体験した。会場全体に向けてばってん×ぶらぶら選手がプロレスの楽しみ方や声援などについて笑いを交えて解説した後、プロレス3試合が行われた。
1戦目は「格闘師弟対決in長崎」と題して野崎広大選手と佐々木日田丸選手による20分1本勝負が行われ、佐々木選手が勝利を収めた。2戦目は桜島なおき選手&田中純二選手対玄海選手&阿蘇山選手による30分1本勝負「トップ・オブ・ザ・九州男児!」で玄海選手&阿蘇山選手が勝利した。
会場はヒートアップし、声援がさらに大きくなったところでめんたい☆キッド選手と新井健一郎選手が登場。60分1本勝負で「長崎を元気にするバイ!~因縁?運命?の一騎打ち!~」がスタートし、めんたい☆キッド選手が勝利を収めた。
試合後はめんたい☆キッド選手が再び登場し、マイクパフォーマンスで会場を盛り上げた後、全員で「長崎を元気にするバイ!」の大合唱でイベントは幕を閉じた。出場した他の選手も現れ、会場では記念撮影したほか、選手と言葉を交わす姿も見られた。小学3年生の男の子は「楽しかった。来年もまた長崎に来てほしい」などと話し掛け、めんたい☆キッド選手が笑顔で応じる一幕も。
桜島選手は「地域振興の一環として各地で興行を行っている。とても盛り上がった会場に逆に僕たちが元気をもらった」と笑顔を見せる。会場にはプロレスを知らない子どもたちも多く訪れていたが、試合中はあちらこちらで「頑張れ!頑張れ!」と声援を上げる子どもたちの姿もあったことから、「多くの子どもたちにも来てもらい、声援をもらえてうれしかった。地元企業などとコラボしてより大きなイベントとして来年も開催できれば」と意気込を語った。