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長崎県美術館で木梨憲武さん個展 新作中心に150点

新作「REACH OUT」シリーズを紹介する木梨憲武さん

新作「REACH OUT」シリーズを紹介する木梨憲武さん

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 長崎県美術館(出島町)県民ギャラリーで3月7日、「木梨憲武展 Timing‐瞬間の光り‐」が始まる。

展覧会の様子

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 お笑い芸人、ミュージシャン、俳優としてマルチに活躍する木梨さんが、長崎で5年ぶりに開催する同展。バラエティ番組の企画で「木梨憲太郎」として創作活動を始め、1994(平成6)年に初めての個展「太陽ニコニカ展」を名古屋PARCO(名古屋市中区栄)で開催。2014(平成26)年から2016(平成28)年にかけて開催した「木梨憲武展×20years」は、全国8か所を巡回しアーティストとして高い評価を受けた。

 会場には、2018(平成30)年6月にイギリス・ロンドンで開催した個展で披露した新作「REACH OUT」シリーズを中心に、絵画、ドローイング、映像、オブジェなど作品約150点をカテゴリーごとに並べる。テレビ番組で制作し、原点となった作品でもある「セーヌ川」も展示する。このほか、作品をプリントしたサッカーボールやポストカードなどのグッズ販売も行う。

 「3月5日に長崎入りし、神社を参拝してから美術館に入った」という木梨さん。「自宅で時間がある時はアトリエでお茶を飲みながら新作を描き続けている」と笑顔を見せる。新型コロナウイルスの影響で3月1日まで福岡で開催の展覧会が急きょ4日前倒しで終了となり、長崎でも高校生以下の入場規制が設けられていることについては、「子どもが来られないのは残念だが、明るい作品を多く展示する。こんな時だからこそ時間を作って会場に足を運び、気分だけでも明るく元気になって帰ってもらえたら」と話す。

 「長崎では歴史ある町並みと海と山とをゆっくりと描く時間を持ちたかった」とも。新作テーマの「REACH OUT」について、「もともとは『手を差し伸べる。触れ合う。』という意味。幅広い素材を使ってさまざまな手をモチーフに描いた作品で、仲間や友人とのつながりや助け合いというメッセージを込めた」と話す。「テレビや芸能もそうだが、一人でできることは限られていて幅が狭い。友人にいろいろなことを教えてもらったり、多くの人が携わったりすることでどんどん大きな世界を生み出していくことができる。これも一つの『REACH OUT』」とも。「創作を始めた当初、日本の油性ペンの素晴らしさに気付いた。モノクロの作品は油性ペン1本で描いている。カラーの作品はケチャップくらいの濃さに溶いた絵の具を使って1回のアドリブで描き上げている」と木梨さん。

 開催時間は10時~18時(金・土曜日は20時まで)。3月9日・23日休館。長崎県内の小中高校、特別支援学校の臨時休校に伴い、3月24日まで高校生以下の展覧会入場を禁止する。入場料は、一般・大学生=1,100円、高校生以下=800円。4月12日まで。

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