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「長崎のスキ」を発信 市民参加型プロモーションからガイドブック刊行

ガイドブックを手にするホリエアツシさん

ガイドブックを手にするホリエアツシさん

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 長崎の魅力を発信してもらうプロジェクト「長崎〇〇LOVERS」が2月、「#ホントはナイショにしたい 長崎〇〇LOVERSガイドブック」を発行し、長崎市内の観光スポットなどで配布している。

配布されているガイドブック

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 2017(平成29)年10月にスタートしたこの取り組みは「人の数だけ『長崎のスキ』がある」ことから、これを書いてもらうことで改めて長崎を好きになってもらい、シビックプライドの醸成と新たなファン獲得を目指す。事務局は長崎市の長崎創生推進室が担う。

 市民参加型のシティープロモーションとしてグッズなどを制作し、市内各地で精力的に活動している地域のリーダーなどにイベントでボードを持って発信してもらうと同時に、SNSなどを通じて「長崎〇〇LOVERS(〇〇には各自の好きなものなどを書いてもらう)」として誰でも参加できるようにしている。このほか市内小学校で配布する夏休みの宿題ノートで子どもたちに「長崎のスキ」を自由に書いてもらうコーナーを設けている。

 2020年3月上旬の時点でSNSで発信されたハッシュタグ(#nagasakilovers)の数は6万を超え、インスタグラムの公式アカウントは4840フォロワーを獲得するまでになっていることから、「長崎に実際に来てもらうきっかけをつくりたい」と発行が決まったガイドブック。長崎出身でモデルや俳優、アーティストとして活躍している3人を中心に、市民7組が登場し、「長崎のスキ」を紹介。それぞれのSNSでも発信している。

 モデルとして活動し、アパレルブランドのプロデュースも手掛ける髙木栞さんは、異国情緒漂う長崎の街並みや食文化のほか歴史を感じさせるさまざまなスポットを紹介している。劇団EXILEで俳優として活動する秋山真太郎さんは、野母崎を中心に表情豊かな海辺の景色と海の幸に恵まれたおいしいグルメを楽しむ旅を紹介。ロックバンド「ストレイテナー」でボーカル・ギターを務めるホリエアツシさんは、普段から利用していたという路面電車に乗り込みなじみの店に赴くなど学生時代の思い出の場所を巡りながら自らの音楽のルーツを辿るほか、ホリエさんが手掛けた長崎〇〇LOVERSソング「LOVERS IN NAGASAKI」も紹介している。

 中高生時代を長崎市中心部で過ごし、1998年に幼なじみであるナカヤマシンペイさんとバンドを結成。現在は東京を拠点に活動しているというホリエさん。撮影を振り返って「車庫内で撮影するなど貴重な機会になった。南山手での散策は天気にも恵まれ、夕暮れの長崎の街の独特な風景が一際映えた」と笑顔を見せ、「長崎は生まれ故郷であり、音楽の道を歩み始めた頃の思い出が残る場所もたくさんある。今へとつながる大切な街」と思いを語った。

 ガイドブックを企画した長崎市企画財務部・長崎創生推進室の三浦淳さんは「2年間続けてきた取り組みを通して興味を持ってもらうことができた」と話し、ガイドブックでは実際に来てみないと分からない「長崎」が詰まっていることから、「ちょっとディープなスポットや市民らがナイショにしたいスポットを紹介することで知られざる長崎の魅力を発信できたのではないか。ガイドブックを見てもらうことで足を運ぶきっかけになれば」と笑顔を見せ、「実際に訪れて魅力を感じてもらえればうれしい」と意気込む。

 ガイドブックはなくなり次第終了。長崎市内の観光スポットで配布するほか、関東や福岡県の旅行代理店などで手にすることができる。紙面は公式サイトにも公開しているほか、発行を記念して3月23日までSNSで写真投稿キャンペーンも展開。

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