長崎地方気象台が3月24日、ソメイヨシノの開花を観測したと発表した。
桜の開花宣言は各地の気象台が行う季節観測の一つで、標準木となるソメイヨシノが5~6輪咲くと桜の「開花」を発表している。長崎は気象台のある南山手町で観測を行っている。今年の冬は西日本を中心に寒気の流れ込みが弱く暖冬となったことから昨年より4日遅く、例年並みの開花となった。
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、長崎各地では花見イベントが軒並み中止となっていることから、ドライブついでに花見ができるスポットが脚光を集めている。花見の名所として知られる「さくらの里運動公園」(桜の里)から1キロほど離れた場所にある「三京町ダム(仮称)」では、桜の満開時にはダム湖の周囲が薄紅色で埋め尽くされるという。長崎市に住む女性は「今年は感染症対策で大勢での花見は難しい。三京町ダムはドライブついでに車の中から桜を楽しめるスポット。車窓から春の訪れを楽しみたい」と話す。
桜は例年、開花宣言から1週間~10日ほどで満開を迎えることから、月末に見頃を迎える見通し。