長崎県庁で3月20日から、土木写真展「NO DOBOKU, NO LIFE. 土木技術者による土木構造物だけの写真展」が開催されている。主催は土木写真部。
土木写真部は「建設業の担い手が少なくなっている中、写真を通して土木の素晴らしさをPRし、興味を持ってもらいたい」と活動を行う土木技術者と土木構造物マニアから成る土木広報プロジェクトチーム。2014(平成26)年にSNSサイトでページを立ち上げ、土木技術者の視点で「いいな」と思う写真を撮って発信している。翌年11月に宮崎県で第1回土木写真部写真展「NO DOBOKU NO LIFE」を企画。毎年11月18日(土木の日)に宮崎県庁で写真展を開くほか、福岡県や熊本県などで写真展を開催している。
長崎県土木部が年3回発行する「DOVOC 通信ながさき」に、長崎大学技術職員で写真部のメンバーの出水享さんが今年7月から寄稿することになったことがきっかけで、県が開催する「建設業PR映像放映会・建設業の活躍パネル展示会」に合わせて展示できるものがないか呼び掛けたことで、長崎では初となる写真展が実現した。
写真展には長崎の建造物写真17点を展示。国の重要文化財に指定された西海橋は、部員最年少となる小学5年生の出水さんの息子の作品となっている。「普段何気なく使っている橋や道路は土木事業者さんたちが造り、守っている。技術者さんたちにも目を向けてもらいたいという気持ちも込めている」と話す出水さん。
建設企画課の担当者は「新幹線模型など建設業の魅力を発信する映像を発表するに当たり、写真展の開催をオファーした。高齢化の進む建設業にも若者の目を向けてもらうきっかけになれば」と話す。出水さんは福岡でも写真展の定期開催が決まっていることから、「今後は長崎でも行っていきたい」と意気込みを見せる。
会場は県庁1階エントランスホール。開催時間は9時から21時(最終日は17時まで)。入場無料。3月29日まで。