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高校生が切り撮った「はじめての土木」の写真展 東高の写真部生徒らの作品も

東高校の写真部の生徒ら (左から)森田光一さん、村山昊太郎さん、山崎功太郎さん、平谷晋さん

東高校の写真部の生徒ら (左から)森田光一さん、村山昊太郎さん、山崎功太郎さん、平谷晋さん

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 長崎東高校(長崎市立山)など長崎県内3高校の写真部が合同で主催する写真展「高校生がみた土木の世界」が3月14日~17日の4日間、諫早のiisa交流広場で開催される。

昨年行われた撮影の様子

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 長崎東高校と諫早高校(諫早市)、大村高校(大村市)の3校の写真部が合同で主催する同展は、国土交通省長崎河川国道事務所や長崎県土木部などの後援の下、「デミー博士」として日本の土木の役割や大切さを子どもたちに伝えるための活動を行っている長崎大学職員の出水享さんが企画・監修を務める。

 出水さんによると、「道路や橋、トンネル、ダム、水道などのインフラは全て仕事で造り守られている一方、厚生労働省が昨年8月に公表したデータでは建設・土木業が最も人手不足に悩まされている業種となっている。近年、激甚化する自然災害、急速に加速する老朽化。我々の命と暮らしを守るためにも土木の担い手を増す必要があることから、土木の仕事の魅力や価値を認知してもらおうと企画した」という。高校生にとっては実際の工事現場の中に入っての「初めての土木体験」となることから、その驚きや発見を新鮮な感覚で「切り撮ってもらう」ことで新しい魅力の発見や共有することを目指している。

 昨年11月から12月にかけて国土交通省が諫早で建設している橋とダムの現場で3回にわたって行った撮影では、高校生28人が工事の行われている現場に入って撮影を行い、重機の操作も体験した。重機の操作の難しさに驚きの声も上がったという。

 写真部の生徒6人が参加した長崎東高校2年の堀川咲希さんは「ダムは機械が自動で作っていると思っていた。人が機械を操作している様子やあんなに大きなものを造る技術に驚かされた」と話す。1年の平谷晋さんは「撮影前に思い描いていた過酷で厳しい現場ではなく、作業員の方々全員がとても仲が良さそうだった」と笑顔を見せる。このほか安全への気配りや一つ一つ丁寧に仕事が進められる一方、手際よく作業が行われる光景に驚きの声が上がり、「工事現場で働く方々がすごく格好良く見えるようになった」という声も。

 「高校生が単独で行う土木写真展としては九州初開催になるのでは」と話す出水さん。来年度は佐賀県や大分県での開催も決まっていることから、「今後は九州全土で開催できるよう取り組みを広げると同時にSNSでも公開することで多くの人に知ってもらえれば」と意気込みを見せる。

 開催時間は6時~24時(駅の開放時間に準じる)。最終日は19時まで。入場無料。

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