神戸市在住のボールペン画家・橋本薫さんの個展「世界の薫画伯来航展 Part2」が5月28日から、石丸文行堂本店(長崎市浜町)6階のイベントホールで行われている。
神戸市の出身の橋本さんは子どもの頃から絵を描くことが好きで、明石高校美術科に進学。芸術家を目指すハイレベルな人材が集まる同校で圧倒され卒業後は会社員として働く道を選んだ。6年ほど前、行きつけのバーのマスターに似顔絵をプレゼントしたところSNSなどを通じて拡散し、「薫画伯」として話題となったことがきっかけでプロの画家として活動することを決意。2018(平成30)年からマレーシア、バリ、ドバイ、シカゴ、バンコク、シンガポール、台湾などで個展を開催していたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け一昨年から活動の場を国内に移し全国各地を巡業しながら創作活動を行っている。
ボールペンとコピー用紙という手軽な画材から生み出される橋本さんの作風は繊細なラインが集まることで重厚感を感じさせる独特な世界観が特徴。海外での活動がきっかけで焼酎の海外販売向けのポスターや海外の日本料理店のポスターなども手がける一方、展覧会では在廊しながら巡業先で制作も行う「会いに行ける画家」として活動を行っている。
「訪れた場所で題材を探し、その土地ならではの空気感や色使い、風習、歴史などを取り入れながら作品に落とし込んでいる」と橋本さん。会場にはランタンフェスティバルや教会、名物料理ちゃんぽんなど長崎にちなんだ作品4点を含む計200点が並び販売も行う。
開催時間は10時30分~19時。入場無料。6月5日まで。4日・5日には「尾曲り」を題材にネコボールペン画のワークショップを開く。ワークショップは参加費1,000円でホームページから申し込みが必要。