キッチンカーや屋台などがテイクアウト販売を行う「南部キッチンカーステーション」(長崎市柳田町)が6月29日、長崎市南部の国道沿いで本格的に営業を始めた。
開催場所の総合ケーブル事務所(長崎市柳田町)は所有する総合ケーブル(香焼町)がガソリンスタンド跡の同所を「コミュニティーの場にしたい」と提供。コロナ禍で飲食店が営業自粛を強いられていた2020年5月から、南部の飲食店の弁当などを販売する「南長崎テイクアウトステーション」を展開していた。
運営に携わる長崎南商工会の元青年部長・深堀陽水さんによると、「子どもを抱える子育て世代や高齢者など外出ができずに困っている人も多い中で、人との接触をなくすことで安心して購入できるテイクアウトステーションは常時数店舗の弁当の取り扱うほど人気だった」と振り返る。コロナ禍が落ち着いたもののテイクアウト販売を望む声があったが、飲食店は活気を取り戻しつつあった。一方、コロナ禍でテイクアウト販売に注力し、ここ数年キッチンカーが増えていたが土日のイベント出店が中心となっていることから「平日にキッチンカーを活用できる場をつくることで店の周知にもつなげてもらえるのでは」とキッチンカーを所有する事業者に呼びかけ、6月15日から試験的に営業を始めていた。
7月6日は焼きそばや唐揚げなどを扱う「まだらや本舗」とホットドッグやカフェメニューの販売する「08(ゼロハチ)」が出店。車で訪れた来店客らが思い思いに商品を購入した。
深堀さんは「現在は毎週木曜にキッチンカー2台が出店するほか、不定期営業となっているが、様子を見て少しずつ拡大していきたい。地元を盛り上げる場にしていければ」と意気込む。
開催日や時間はインスタグラムで知らせる。