世界の名車・ビンテージカーが集結する「クラシックカーモーターショー」が9月17日、長崎市・東山手オランダ通りで開催される。主催は長崎街道ラリー実行委員会。
愛好者の一人としてクラシックカーを所有し楽しんでいた津田司朗さんと松本信幸さんが立ち上げた同イベント。もともと仲間内で集まり、ドライブなどを楽しんでいたが、「ただ集まるだけでは楽しくない」とラリーコースなどを作り、イベントとして楽しむようになった。
津田さんは江戸時代に唯一の貿易港として開かれていた長崎から長崎街道を通じてさまざまな物や文化が全国に広がった歴史に思いをはせ、「歴史的背景を楽しみながら長崎街道沿線を盛り上げたい」という思いと、「仲間内だけでなく、多くの人とクラシックカーの魅力を楽しみたい」という思いから仲間の松本さんとイベントを企画。福岡県宗像市周辺で2019年から、ラリーゲームイベント「ツールド・ムナカタ」を開催。5月で5年目を迎えた。
昨年11月にはリニューアルオープンしたばかりの「あぐりの丘」(長崎市四杖町)で初のクラシックカーモーターショーを開催。一方、「会場が郊外だと来場できる人が限られてしまう」と感じた津田さん。「長崎居留地まつり実行委員会」のメンバーと接点ができたことから、「長崎街道の起点にも近い居留地エリアでイベントができれば」と呼びかけ、長崎居留地まつりで歩行者天国となる東山手オランダ通りでの開催が決まった。
会場には「トヨタ2000GT」「ホンダNSX」をはじめ、「MGミジェット」「オースティン7」「フェラーリF355」など九州北部エリアのオーナーが所有する国内外のクラシックカー20台が集結。モーターショーを行うほか、物販や飲食、企業展示などを行う。
「将来的には長崎街道をトレースする『ツールドナガサキ』の開催を目標に活動を続けている」と意気込む津田さん。「歴史を感じる街で、歴史的な車に出合えるチャンス。ぜひ会場に足を運んでもらえれば」と来場を呼びかける。
開催時間は9時~16時。