長崎市在住の彫金師、BLUEさんが来年から、九州各地で彫金教室を開く。
看護師として10年ほど活躍してきたが、コロナ禍をきっかけに退職したBLUEさん。もともと彫金に興味があり、欲しいデザインのブレスレットがなかったことから「自分で作ってみよう」と1年半ほど前に材料や道具を購入し、独学で彫金を始めたという。「長崎や九州では彫金の道具を揃えたり作り方を教えてもらえる場所が少なく、興味があっても彫金を気軽に楽しむことが難しい」と自らも感じていたが、「彫金にチャレンジしてブレスレットを完成させたときの喜びや楽しさを多くの人に味わってほしい」と彫金教室を始めることを決めた。
BLUEさんは自らの作品をネットで販売しながらマルシェやイベントなどで、移動式の彫金教室を開催。彫金教室ではキーホルダーやドッグタグへの刻印のほか、指輪の彫金と刻印、バングルの彫金などのメニューを用意。火が使える会場ではシルバーや真ちゅうの素材を溶接して指輪に仕上げるワークショップも行う。
佐賀県有田町で9月に開催された「九州ハンドメイドフェスタ」に参加し、県外で初のワークショップを開催したことがきっかけで、月1回程度、佐賀県でも教室も開くことになったという。「地元でも彫金教室を開いてほしい」という参加者の声があったことから、来年から本格的に九州各地でも彫金教室を開いていくことを決めた。
既に福岡県や熊本県での開催が決まっているという。「これまでに1歳半から80歳まで幅広い世代が参加し、彫金を楽しんでもらった。来年からは開催地を広げ、より多くの方に彫金の楽しさを伝えていきたい」と意気込む。