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長崎の産学官「縁JOYプロジェクト」が再始動 3月にアートイベントも

キックオフミーティングの様子

キックオフミーティングの様子

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 長崎県内の学生と県内企業経営者たちが共同で企画する「縁JOY(エンジョイ)プロジェクト」が再始動し、1月6日、長崎県庁でキックオフミーティングが行われた。

アートミュケーションの趣旨を説明する柿田さん

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 2017(平成29)年に立ち上げた同プロジェクトは県内に若者が定住するための取り組みとして当時、長崎振興局の管理部長だった坂本剛さんが県の企画として、隣接する長崎大学に呼びかけたもの。地方創生推進コーディネーターを務める石松隆和さんが企業に呼びかけ、学生と県内企業が相互協力して地域への就職や起業家を生み出す土壌を作りながら、若者の定着を目標にスタート。翌年3月に出島ワーフ(長崎市出島町)で飲食イベント「満月BAR」を開催して以来、定期的にイベントを開催してきたがコロナ禍の行動制限で学生が集まることもできなくなり、2019年11月を最後にイベントも中止となっていた。

 同プロジェクトの企業リーダーを務める「D.M.P LABO」(万屋町)の柿田紀子さんは「コロナ禍で活動を縮小したり、表現する場を失った若者に活躍の場を創出したりすることで若い感性の発掘やつながりを持つきっかけにしてほしい」とアートとコミュニケーションをかけ合わせた造語「Artmucation(アートミュケーション)」と題したアートイベントを企画。2022年3月に感染拡大防止のためオンラインイベントとして初開催し、昨年も2月に開催していた。

 昨年5月に行動制限が解除されたことから、「これまでプロジェクトが目指してきた学生が中心となって作り上げるイベントにしたい」と学生に呼びかけ、プロジェクトを再始動して3月、新たなかたちでアートイベントを開催することを決めた。

 キックオフミーティングには応募した9人の学生のうち4人とオンラインで1人が参加。役割分担や今後のスケジュールなどを決め、イベント開催に向けてスタートを切った。

 参加した学生は「広報やプロモーションの興味があり、自分で事業をしたいので経験してみたい」「自分のやりたいことをさまざま経験から模索したい」「イベントがどのように作られるのかを知りたい」など動機はさまざまながら、イベント成功に向けて意見を出し合った。

 同プロジェクトではプロジェクトメンバーとして一緒にイベントを作り上げる学生や当日スタッフとして手伝える学生を募集している。柿田さんは「県内の各大学に呼びかけてプロジェクトを再始動できて、とてもうれしい。この数年、コロナ禍で集まってくれた学生との活動が全くできなくなり、ずっと『何ができるだろう』と模索してきた。3月に開催予定の若者対象のアートイベントでは、さまざまな経験を通して学生同士のつながり、長崎とのつながりの場にもなってほしい」と意気込む。

 プロジェクトへの参加はホームページで受け付ける。

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