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長崎市立図書館で街なかの道路活用に向けたシンポジウム

シンポジウムへの参加を呼びかける岩本さん

シンポジウムへの参加を呼びかける岩本さん

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 「ほこみち 長崎未来シンポジウム 2024」が2月10日、長崎市立図書館(長崎市興善町)多目的ホールで開催される。

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 コロナ禍で2020年6月からテイクアウトやテラス利用のために飲食店が道路占有許可を取得するための基準を緩和する特例措置が取られ、全国で170ほどの自治体で適用事例があった。国土交通省では地域を豊かにする歩行者中心の道路構築を目指し、歩行者利便増進道路(通称=ほこみち)制度を制定。長崎では昨年4月、国道34号線の長崎市桜町~万才町の区間、約749メートルが指定された。

 ほこみちへの指定を受け、同エリアで地域の活性化につながる活用法を検討しようと昨年11月に学識経験者や自治会、関係団体などが「ほこみち長崎未来検討委員会」を設立。「地域の企業や事業者、まちづくりに関心のある人を集めて一緒に活用方法を考えていきたい」とシンポジウムの開催を決めた。

 シンポジウムでは事業の説明とともに指定エリアが長崎開港した1571年、6つの町が築かれ、「岬の教会」や「日本イエズス会本部」が設置された「岬のエリア」と呼ばれる場所に当たることから、長崎の歴史風俗研究家・山口広助さんが同エリアの歴史にまつわる基調講演を行う。「長崎におけるほこみちの可能性」をテーマにしたトークセッションでは荒木將博興善町自治会長や地方創生型インフルエンサーとして活動する美咲さん、出島エリアで活動する市民活動団体「DEJIMA BASE」代表の江口忠宏さんが登壇する。

 同委員会の岩本諭さんは「ほこみち制度は商業地での指定が多いが、万才町周辺は官庁街。他のエリアとは少し異なる活用を考える必要があるのでは」と話す。「長崎駅周辺や市役所新庁舎周辺などと比べ変化の少ない万才町エリア。近隣の関わりある人々に多く参加してもらい、この街の価値を生むために一緒に考えていければ」と来場を呼びかける。

 イベントの開催時間は14時~16時。定員は100人。参加無料。応募はメールなどで受け付ける。

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