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長崎県美術館で映画「editor.O」上映会 長崎出身の建築家が主催

来場を呼びかける森さん

来場を呼びかける森さん

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 ドキュメンタリー映画「editor.O(エディターオー)」の上映会が7月21日、長崎県美術館(長崎市出島町)2階ホールで開催される。

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 雑誌「文芸」(河出書房新社)編集長として俵万智さんや中上健次さんをはじめ、多くの文人を世に出し、2012(平成24)年に長野県塩尻市立図書館(長野県塩尻市)でスタートした「信州しおじり本の寺子屋」にも携わる長田洋一さんの半生を追った同作。戦後の揺れ動く時代の中で、「作家の魂のアンカー」「最後の無頼派」と呼ばれた長田さんの編集者としての足跡をたどる。

 「『編集者・長田』の人生の軌跡を後世に残したい」と同作の監督兼プロデューサーを務めた川口ひろ子さんは本のプロモーションに関わり、長田さんと出会った。現在は、「若いアーティストが建物内で活動、作品の展示、作業をしながら住めるような賃貸集合住宅を造りたい」と2009(平成21)年に建てた「ヨコハマアパートメント」でアーティスト支援活動を行ってきた。

 イベントを企画した森詩央里さんは建築士として出身地・長崎と横浜の2拠点で活動。独立前に務めていた設計事務所が「ヨコハマアパートメント」の設計と運営に携わっていた縁で川口さんと親交があった。「川口さんや長田さんの芸術や本に携わる『次世代に何を伝えていくのか』という思想や『先が見えない社会の中でも考え続ける姿勢』が、私が携わる建築にも通じるものがあり、いつか映画を長崎で上映したいと考えていた」という森さん。後輩でアーティストとして活動する簗瀬晃希さんの作品展に合わせて今月19日・20日に福岡市で同作の上映会が行われ、川口さんも来福することが決まったことから、「川口さんが九州を訪れるこの機会に長崎でも上映会を開きたい」と企画した。

 当日は上映後にトークショーを行う。ゲストにタウン誌「長崎プレス」元編集長で、2018(平成30)年に西海市に移住し、現在は一般社団法人「海と山の郷さいかい」を設立して体験民泊事業に携わる橋本ゆうきさんをゲストに迎え、川口さんとトークショーを行う。

 開催時間は15時~17時30分(14時30分開場)。入場料は1,000円(高校生以下無料)。

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