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長崎で「納涼ビール電車」-夏の風物詩、好評で追加運行も決定

チンチン電車でジョッキ片手に乾杯する乗客ら。

チンチン電車でジョッキ片手に乾杯する乗客ら。

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 長崎電気軌道(長崎市大橋町)は7月7日より、夏の風物詩として長崎市民に親しまれている「納涼ビール電車」を今年も運行する。本番に先駆け4日・5日、招待客を乗せたビール電車が長崎市内を走った。

正覚寺下電停で出発を待つビール電車

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 ビール電車用に改造された車内にビアサーバーを設置し、窓側にはカウンターテーブルと椅子24脚がずらりと並ぶ。運行中は、生ビール、焼酎・ウイスキーの水割り、ウーロン茶が飲み放題で食事が付く。

 19時に正覚寺下電停を出発し、蛍茶屋、長崎駅前、浦上車庫、長崎駅前、出島、正覚寺を約1時間30分かけて運行。車内ではクイズ大会もあり、宴会気分が盛り上がる。招待客らは暮れゆく長崎の風景をさかなに、電車と並行して走る車や沿道の人たちに手を振ったりしながら、うれしそうに次々とビールを飲み干した。

 毎年、乗車しているという会社経営者の山本さんは「毎年楽しみにしている。この電車に乗るのが自慢。いい感じで揺れて気持ちよく酔える」とほんのり顔を染め満喫の様子。今年初めて乗車したという会社員の竹下さんと、今年で2回目という秦さんは「電車が止まったとき、外にいる人と何回もエア乾杯をした。すごく楽しくて爽快な気分」と上機嫌。

 1992年から運行を始め、今年で20周年を迎える同イベント。長崎の夏の風物詩として定着し、例年発売後あっという間に完売するため、なかなか予約が取れないことでも有名。8月12日まで運行するが、既に全席予約で埋まっている。好評のため、8月17日から10日間、追加運行が決定している。

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