長崎で「あこがれ先生プロジェクト」-現役熱血教諭らが講演

三重県で行われた第2回プロジェクトに参加した教諭ら

三重県で行われた第2回プロジェクトに参加した教諭ら

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 時津町の「とぎつカナリーホール」(時津町)で8月5日、現役の教諭らによる講演会「あこがれ先生プロジェクト」が開催される

 「あこがれ先生プロジェクト」は、全国を講演している飲食店経営者の中村文昭さんと大嶋啓介さんが発起人となり、全国の教諭らを元気づけようと始まったイベント。中村さんが全国各地の学校の生徒らを対象に行っている講演会終了後の教諭らとの懇話がきっかけになったという。生徒と本気で向き合い、一生懸命に頑張っている教諭らの姿に感動する一方、昨今の教育現場の荒廃にも同時に心を痛めていた中村さん。すてきな先生や素晴らしい教育理念を持った学校にスポットが当たる場を作り、他校の教諭や保護者、生徒ら、地域の人たちにとって、学校という場がもっとすてきで楽しいところになることを願ってこのイベントを企画したという。現在はその輪が広がり、有志によって全国各地で開催されている。

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 長崎で初めての開催となる今回は、中村さんのほか、教諭3人が熱弁を振るう。大村市立桜が原中学校の高島滝一郎さんは少年時代からギターを弾きながらフォークソングを歌うのが好きだったという。長崎で連続して起こった子どもが子どもの命を奪うという事件の教訓から、命の尊さを伝えるギターの弾き語りを始めた。金子みすずの詩「私と小鳥と鈴と」に曲をつけ「みんな違ってみんないい」と歌ったのがきっかけとなり、本格的な「命の歌」作りを始めた。

 宮崎市立木花中学校の藤田司さんはガンを患ったことがきっかけとなり、自身のメンタルトレーニングを始めた。抗がん剤を投与しながらリフティング6000回にも挑戦し、目標達成と同時にガンも完治していたという。体験を通じて子どもたちにメンタルトレーニングを実践して、笑顔の大切さを伝えている。

 福岡市立玄洋小学校の香葉村真由美さんは心身ともに疲れ果てた女子生徒からの悩みに「頑張れ」と励ました結果、自殺させてしまった体験を持つ。「あのとき私がかけてあげるべき言葉は、頑張れではなく、よく頑張ったね、だった」と振り返る。香葉村さんは「何が何でも生徒を信じる」と生徒と同じ目線で接することを決意したという。

 実行委員長の奥村純子さんは「私も以前は小学校教諭だった。念願の教員として30年勤務したが、教育現場が年々厳しい環境になっていると感じずにはいられない。日々の校務に追われ、精神的にも疲弊して精神疾患で休職する教諭が年々増加していることに心が痛む。先生に元気がないと未来を担う子どもたちが元気になれない。多くの方に参加していただき、未来を担う子どもたちのために、大人が何をなすべきかを考えるきっかけになれば」と呼び掛ける。

 開場13時、開演13時30分。入場料は、大人=2,500円(前売り2,000円)、高校生=1,000円(同500円)、中学生以下無料。問い合わせは奥村さん(TEL 090-9726-4036)まで。