出島ワーフ(長崎市出島町)の空き店舗で1月8日、コーヒーセミナーが開かれた。主催は出島ワーフ内のAttic(アティック)
同セミナーにはコーヒーが好きな男女24人が参加。主催したAttic店長の野田信治さんは「コーヒーは出島から日本に入ってきた。ここの所在地が出島町1番1号なのも偶然ではない縁を感じる。その人、その人の好みにぴったり合ったコーヒーを探す手伝いができれば」と話す。
講師にはUCCコーヒーアカデミーの専任講師・桑木孝雄さんが神戸から来崎。受講生らに簡単な質問をしながらコーヒーについてレクチャーした。コーヒーが大きく3種類に分類されることや、原産国のこと、コーヒーが初めて飲まれた時代や、コーヒー豆の輸入量と喫茶店数の年代別推移などの歴史的な話をはじめ、味覚を決める要素のことや、健康効果との因果関係、インスタントコーヒーの製造方法などの話を、受講生の多くが熱心にメモしていた。
レクチャーの後、受講生らは桑木講師や野田店長の指導の下で、実際にコーヒーを飲み比べたり、エスプレッソマシンの操作を体験したりした。桑木さんが「コーヒーは一度に80杯飲むと致死量」と話すと、「そんなには飲めない」と答える受講生もいた。
「コーヒーは本当に奥が深い。当社の利益のためでなく、業界全体の利益向上のためにコーヒーに関する啓発活動をしている。人によってコーヒーの味の感じ方は違うので、自分に合う本当においしいコーヒーを探せるように、基礎知識を普及させたい」と桑木さん。Atticは今月、ここに新しい店舗をオープンする予定。