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長崎・女の都で「ガラス作家夫婦の作品展」-妻はジュエリー、夫は明かりを

「ぜひ見に来てください」と呼び掛ける柴田勝己さん(右)と妻の初枝さん

「ぜひ見に来てください」と呼び掛ける柴田勝己さん(右)と妻の初枝さん

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 長崎市北部の住宅街「女の都(めのと)団地」入り口にある「スカヴォギャラリー」(長与町高田郷、TEL 095-849-4526)で5月1日、ガラス工芸作家の夫婦展「ガラスのジュエリー&灯(あか)り展」が始まった。

初枝さんの「明かり」作品群

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 同展を開いているのはステンドグラス・アーティストの柴田勝己さんと妻でガラス工芸作家の初枝さん。これまで、東武アートサロン(東京)や高島屋画廊(大阪)、三越画廊(広島)など全国各地で個展を開いてきた。今回9年ぶりに自宅ギャラリーで作品展を開く。

 夫の勝己さんは1959(昭和34)年佐世保市生まれ。大学で商業デザインを学び、一時はインテリアデザインの道に進もうとしたが、ステンドグラス作家だった母親にステンドグラスのデザインを頼まれたことがきっかけとなり、ステンドグラスの道に進んだ。1994年、自らの設計・デザインで現在の自宅ギャラリーのビルを建築。2001年に作品集「ステンドグラスの光と祈り」を出版。翌年、カナダ「リムロック・リゾート・ホテル」のフロントを装飾するグラスオブジェクトやウエスレヤン大学(諫早市)のチャペル用ステンドグラスを製作した。2006年、独自の技法・意匠によるグラスアート「舞う華」を発表。同時に作品集「Glass Dance」を刊行した。

 初枝さんはもともとガラス工芸とは無縁の生活をしていたが、勝己さんの母親に「センスがある」と褒められたことがガラス工芸作家になるきっかけ。義母を手伝いながら少しずつ腕を磨いてきたという。「褒められたことを本気にして続けてきただけ。ギャラリー名の『スカヴォ』はイタリア語で『掘削』『発掘』『発見する』という意味。私にとって新しいことだったステンドグラスは、毎日が発掘や発見の連続」と話す。

 1階では、初枝さんのガラスジュエリーや勝己さんの「舞う華」などを展示。2階では勝己さんの照明作品などを中心に展示する。作品は販売も行う。価格は小物類の1,000円台から、勝己さんが制作した大作「舞う華」の115万円まで幅広い。

 勝己さんは「9年ぶりに作品展をここで行うことが自分たちに一番の刺激になる。日常の場所に非日常を持ち込むことで、いつもと同じ景色が違うものになり新しいアイデアが浮かぶ。今月末までロングランで開くのでぜひ見に来てほしい」と呼び掛ける。「自分も含めてもっと楽しんでもらうため、いつかカフェを併設できれば」とも。

 開催時間は14時~18時。入場無料。今月31日まで。

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