長崎駅近くにある「書道スタジオStart」(長崎市中町、TEL 090-9797-3505)で6月29日、「体験創作写経教室」が開かれる。
写経の「お堅い」いイメージを払拭(ふっしょく)しようと開く同イベント。同スタジオは昨年2月にオープン。
主宰の福山嘉人さんによると、通常の書道教室では決められた曜日や時間に通わなければならないが、それでは手軽に楽しむことは難しいため、「今日は書を書いてみたい」と思い立ったときに、手ぶらでふらりと寄れるような場所を作り、そこから何かが始まらないかとの期待を込めて、「書道スタジオStart」と名付けたという。常連客からは「ショスタ」の愛称で親しまれている。
福山さんは昨年、「へのへのもへじ選手権」を考案。小さい子どもからお年寄り、外国人まで誰でも簡単に描ける「へのへのもへじ」を、描き直しができない「一発勝負ルール」を作成してゲーム化。「へのへのもへじ選手権」は福山さんの登録商標。
昨年6月に「みらい長崎ココウォーク」(茂里町)で第1回大会を開いたところ、「面白い」「懐かしい」「わくわくする」など好意的な反応が多く集まり、回を追うごとに参加者が増加し、大会の様子は地元で大きな話題となった。第4回大会は7月6日、同所で開く予定。
「創作写経」教室は、書道家の寵瑛(ちょうえい)さんが約15分間、写経について事前説明した後、創作のポイントや方法に関する指導を受けながら、自分なりのユニークな写経をそれぞれ創作する。所要時間は75分ほど。
寵瑛さんによると、写経には「指先を使うことで脳が活性化する」「姿勢が良くなり心身が落ち着く」「集中力がつく」「忍耐力がつく」「字が上達する」などの効果があるといい、「通常は固いイメージの写経だが、自分が知らない意外な一面が見つかって驚くかもしれない」とも。
福山さんは「自分にできるだろうかと心配する人もいるが、初心者でも楽しく創作できるので気軽に挑戦してほしい」と参加を呼び掛ける。
参加費は2,000円。定員は10人(先着順)。詳しくはフェイスブックのイベントページ「体験創作写経教室」で確認できる。