プレスリリース

海藻と大村湾の関わり、海の変化や温暖化を学ぶ【環境出前講座】を開催しました!

リリース発行企業:海と日本プロジェクト広報事務局

情報提供:

一般社団法人海と日本プロジェクトinながさきは、2025年2月21日(金)、2月25日(火)、3月3日(月)に海藻と海の関わり、海で起きている問題や温暖化について学び、自分たちには何ができるのか考えてもらうことを目的として、長崎県内の小学校5校で「環境出前講座」を開催いたしました。大村湾ワンダーベイプロジェクトは、地元大村湾を身近に感じ、海の環境について考えるきっかけを創出していきます。
このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。



イベント概要
・開催概要   :環境出前講座
・日程/開催場所:2025年2月21日(金)/大村市立三浦小学校、大村市立松原小学校
         2025年2月25日(火)/大村市立大村小学校
         2025年3月3日(月)/時津町立時津北小学校、東彼杵町立彼杵小学校
・参加人数   :総勢247名
・講師     :環境科学者 井手迫 義和氏
・協賛     :株式会社ゴンドラ、株式会社大村湾商事、株式会社前田商会、株式会社国際ランドリー
温暖化と海藻の役割について学ぼう!
海の環境に重要な役割を果たす海藻。そんな海藻が、長崎県の里海「大村湾」でも減少しています。
2024年12月に長崎大学水産学部と連携して行った「大村湾調査2024」の調査結果を基に、海藻と海の関わり、海で起きている問題や温暖化について、長崎県内の小学校5校の子どもたちが学びました。

温暖化は地球で起きているとても重要な問題です。温暖化する前と比べて地球の平均気温は1.55℃上がり、海の温度も上昇しています。講師の井手迫氏より「大村湾にもその影響が出ています。2023年の夏、大村湾のムール貝が全滅しました」と話があると、子どもたちは身近な大村湾でそんな問題が起きていることに驚きを隠せない様子でした。
「温暖化を食い止めるためには、二酸化炭素を出す量と森や海が吸収する量を同じにして、二酸化炭素排出量を実質『0(ゼロ)』にする必要があります」と聞いた子どもたちは、「海が吸収できるの?」と疑問に思っている様子でした。
「海では海藻が光合成をして、二酸化炭素を吸収し、酸素を出しています!」と説明があると、今まで知らなかった海藻のパワーに「えー!」と驚きつつ、興味深々に真剣に話を聞いていました。
大村市が排出している二酸化炭素は約40万トン、そのうちの約16万トンを海藻が吸収していると説明すると、「そんなに吸収するなんて海藻はとても優秀なんだ!」「それなら海藻を増やすといいね!」などの声が聞かれました。
「ですが、温暖化による海水温の上昇や、食害などで海藻は減っています」と説明を受け、少しショックそうな子ども達。では、海藻を減らさないためには、自分たちに何ができるのか?授業を通して一緒に考えました。
子ども達に「海底ごみ」の映像を見てもらいました。海底にはペットボトルやお菓子の袋などのプラスチックごみがたくさん。プラスチックごみは分解されにくく、約7年前のごみでもそのままの形で残っています。本来なら海藻が生えるはずの海底ですが、ごみが邪魔をして海藻が生えにくくなっていました。

では、大村湾にあるごみはどこから流れてきているのか。「大村湾のごみは日本のごみか、韓国のごみか、中国のごみか、どこの国のごみが多かったでしょうか?」というクイズを出題しました。ほとんどの子ども達が韓国や中国に手を上げましたが、答えは日本。しかも、長崎県の人が出したごみだと話すと「大村湾は町に囲まれてるからだ!」と、大村湾の特徴を理解し、理由に納得する子どももいました。大村湾のごみは自分たちが出しているごみと聞き、ショックを受けた様子の子どもたち。「わたしは絶対捨てない!」という声も聞くことができました。

最後に、海藻が減る原因にもなる温暖化を食い止めるためにすぐにできることを、講師の井手迫氏が教えてくれました。それは「食べ残しをしないこと」。食べ残して生ごみになると、水分を多く含むため処分する際に燃えにくく、より多くの燃料を使ってしまいます。そうなると多くの二酸化炭素が排出されます。それを聞いた子どもたちは、さっそく給食を残さないように頑張って食べるなど、すぐに行動に移してくれました。
授業を通して、自分ができることを考え行動する意識を持ってくれたようでした。



参加した子どもからの声
・温暖化は自分にできることはなくて関係ないと思っていたけれど、ポイ捨てをしないようにしたり、海藻を増やす取り組みしたり、できることをやりたいと思いました。(小学5年生)
・大村湾について知らなかったけど授業で課題を知ることができた。大村湾に関する取り組みに参加して、大村湾をより良くしていきたいです。(小学5年生)
・温暖化を止めるために、海藻を増やす取り組みをしたい。(小学5年生)
・今までは海が「少しくらい汚れていてもいいや」と思っていたけれど、授業を受けて海への気持ちが変わりました。これからはポイ捨てをしない、ごみを分別するなどして、少しでも海がきれいになったらいいなと思いました。(小学6年生)

<団体概要> 
団体名称:一般社団法人 海と日本プロジェクト in ながさき
URL:https://nagasaki.uminohi.jp
活動内容  :県内企業・団体への「海と日本プロジェクト in ながさき」への参加要請
海と日本プロジェクト in ながさき 応援動画の制作・放送やホームページの制作
長崎県独自の特徴を活かしたイベントの開催 など







日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/







「大村湾ワンダーベイプロジェクト」
超閉鎖性海域であるが故に、周辺地域の生活環境が影響しやすい大村湾は、地域住民・企業・自治体がワンチームとなって取り組み、大村湾を大切に守る気持ちを育む必要があります。そこで、2023年度新たに立ち上がったのが「大村湾ワンダーベイプロジェクト」です。日本財団 海と日本プロジェクトの活動の一環として、豊かで美しい大村湾を守るために推進するプロジェクトです。

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