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長崎・香焼で恒例「チューリップまつり」 花と食を楽しむ9日間

来場を呼びかける奥川さん

来場を呼びかける奥川さん

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 「香焼チューリップまつり」が3月15日、長崎市香焼町にある安保地区の花壇で始まる。

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 香焼エリアは江戸時代には石炭の存在が知られ、細々と採掘が行われてきた。1874(明治7)年に香焼炭鉱が操業し、かつては炭鉱の島として栄えていたが1964(昭和39)年に閉山した。春になると40種類4万本のチューリップが咲き誇る1250平方メートルの花壇は、かつて香焼炭鉱が操業していた頃、炭住アパートが立ち並んでいた炭鉱施設の跡地。地域住民の植栽から始まり、2000(平成12)年ごろからは自治会が中心となって整備を行ってきた。長崎県が主催する「ふるさとづくり花壇コンクール」では2004年度・2005年度に最優秀賞を受け、映画「いつか読書する日」(2024年)のロケ地にも選ばれた。夏に咲く5万本のヒマワリなど四季折々で美しい花が楽しめる場所として知られている。

 花壇を所有するテツゲン(東京都千代田区)や地元企業の賛同で2007(平成19)年に実行委員会を立ち上げて毎年開いてきた同イベント。コロナ禍には花壇を開放する形で継続し、2020年に行ったフォトコンテストには100点以上の応募があった。

 今年は「花と食を一緒に楽しんでほしい」とイベントの趣向を変え、開催期間を9日間に拡大。期間中は毎日、キッチンカーや出店など最大12店が並ぶ。土曜・日曜・祝日限定で花の苗も進呈。

 実行委員長の奥川和文さんは「地域住民100人以上と香焼中学校の生徒やPTAも参加して毎年11月に球根を植え、除草などの手入れをしながら準備を進めているイベント。幅広い世代の人に訪れてもらい、食とともに楽しんでもらえれば」と来場を呼びかける。今年は開花に遅れが見込まれることから、「チューリップが楽しめる4月中旬までは駐車場を開放している。開花の状況を十分理解いただいたうえで来場してもらえれば」とも。

 入場無料。3月23日まで。開花状況は長崎市のホームページで確認できる。

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