長崎の魅力を音楽で発信する「おとプロながさき」始動

RAINBOW MUSIC

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 長崎で活動するミュージシャンたちが長崎の魅力を音楽で発信するプロジェクト「おとプロながさき」が2月22日から始まった。

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 長崎を愛し、長崎で活動しているミュージシャンの有志が、プロやアマチュアを問わず団結し、長崎の魅力を音楽で発信することを目的に結成された同プロジェクト。最初の取り組みとして、長崎のミュージシャンによる「長崎への思いや長崎を題材にした曲」を一つにまとめたコンピレーションアルバム制作に挑戦する。

 長崎市まちぶらプロジェクト認定事業「∞NAGASAKI」が主催する同プロジェクトは、「∞NAGASAKI」共同代表でボイスパフォーマーの松尾直哉さんが提唱した。同プロジェクトの代表は松尾さんが務める。

 「熱い思いを持って長崎で音楽に取り組むミュージシャンの曲を集めて一つのアルバムにするのがずっと昔から夢だった。多くの方に賛同いただいて本当にうれしい。アルバム制作はクラウドファンディングを活用して挑戦する。ぜひ成功させたい」と力を込める。「長崎が好きだから」と説明する松尾さんは「本当に好きなのは『長崎の人』。魅力あるモノや場所、歴史がたくさんある長崎だが、一芸で仕事をしている自分にとって『人の縁と恩』がなければ今はなかった。何か形に残り、心に残る恩返しがしたかった」とも。

 同プロジェクトのフェイスブックでは22日から参加ミュージシャンを順次発表。「川田金太郎さん」「RAINBOW MUSIC」の2組が発表されている(2月24日現在)。

 川田さんは雲仙普賢岳災害時に義援金を届けるため関東から来崎。そのまま長崎に移住して20年以上経過する。長崎を盛り上げるために「がまだせコンサート」を島原半島で定期開催するほか、シンガー・ソングライターとしての活動をはじめ、MC、音響照明、イベンターなど、自身の音楽活動以外にも長崎のミュージシャンの活動を支援している。2007年から2012年まで「夏!まだまだ長崎から」と題し、稲佐山公園野外ステージを会場に毎年8月6日に無料の平和コンサートを開催。川田さんが同コンサートの実行委員長や主宰を務め、スポンサー集めに奔走した。2013年に復興支援チャリティーコンサート「長崎から東北へ」が開催されることになったため、同コンサートは「使命を終えた」として終了した。

 川田さんのアルバム提供曲は、代表的オリジナル曲「ちゃんぽん」。同曲は1978(昭和53)年に発表された「アリス」の代表的なヒット曲に「タイトル」「歌詞」「メロディー」ともに「微妙に似ている」ことでファンに人気がある。サビの部分では「ちゃん、ぽん、ちゃん、ぽん、ライラライ!」と、聴衆が川田さんと合唱しながら盛り上がる。

 「RAINBOW MUSIC」は、かつて福島を拠点に東北地方で活躍したバンド。東日本大震災の影響で東北からの疎開を余儀なくされ、新たな拠点として軍艦島に近い長崎市高島町に移住した。移住後は、歴史と自然に恵まれた高島の魅力を積極的にPRするレゲエユニットとして活躍。高島の子どもたちと一緒に歌う「タカシマタカラジマ」など、東北への思い、長崎への思いを「愛と平和の歌」に託して届けている。アルバムには高島に対するメンバーらの思いが込められた「High island story」を提供する。

 松尾さんは「さまざまな事情で残念ながら参加できなかったミュージシャンの皆さんからも、熱い応援の言葉をいただいている。本当にありがたい。参加するミュージシャンは今後も順次発表するので、ぜひ注目してほしい」と呼び掛ける。

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