長崎県美術館(長崎市出島町)の県民ギャラリーで7月31日から8月5日まで、グラフィックデザイナーが平和をテーマに制作した作品を展示する「NAGASAKI BEYOND(ナガサキビヨンド)」が開催される。主催は日本グラフィックデザイナー協会長崎地区。
本展示会は、被爆70周年を機に2015年から同協会の広島地区とともに平和に関する展示会を毎年開催してきたもので、今年で4回目を迎える。今年は、同協会の沖縄地区の賛同もあり、三県での共催が実現。タイトルを新たに「NAGASAKI BEYOND」とした。
会場では、同協会長崎・広島・沖縄地区会員が手掛けた平和ポスターに加え、歴代のヒロシマ・アピールズのポスターや、長崎地区会員が平和への祈りを込めたインスタレーション(空間芸術)が展示されるほか、折り鶴ワークショップも開催される。
同協会は、1964(昭和39)年の東京オリンピックのポスターなどを手掛けた故・亀倉雄策氏を中心に1978(昭和53)年に結成された日本で唯一のグラフィックデザイナーの全国組織。年鑑の発行や展覧会の開催、デザイン教育や地域振興などの活動を行っている。
長崎地区会員で、作品を出展するPRISM!デザイナーの中村圭太さんは「いまだに核実験が繰り返され、テロや紛争によって多くの難民が生まれるなど、世界平和には程遠い現状があることは悲しい。グラフィックデザインを通して被爆地長崎から平和への思いを発信できれば」と話す。
開催時間は10時~20時(8月5日は17時まで)。入場無料。問い合わせは中村さん(TEL 090-6427-2863)まで。