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長崎特産の香酸かんきつ「ゆうこう」の土産品パッケージが全国審査会で入賞

ゆうこうサイダーを手にする一ノ瀬さん(右)とAtticのスタッフ

ゆうこうサイダーを手にする一ノ瀬さん(右)とAtticのスタッフ

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 日本印刷産業連合会が3月28日、2019ジャパンパッケージングコンペティション入賞作品を発表した。

ゆうこうサイダー

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 同審査会で長崎のカフェ・レストラン「Attic coffee and dining(アティック・コーヒーアンドダイニング)」(長崎市出島町)が販売するた「長崎柑橘(かんきつ)『ゆうこう』」シリーズのパッケージが経済産業省商務情報政策局長賞に選ばれた。

 同商品に使っている「ゆうこう」は、長崎市外海・深堀地区にのみ自生する、ユズやダイダイと同じミカン科ミカン属のかんきつ。2016年に長崎市が立ち上げた長崎地域雇用創造協議会が、特産の「びわ」と「ゆうこう」を使った、長崎ブランドの土産品を開発・販売することで雇用創出を目指す「長崎元気お土産プロジェクト」で「ゆうこう」シリーズを企画した。

 同シリーズのパッケージは、同市の看板製作会社「アート・ワン」(花丘町)の川山哲史さんがデザインを手掛け、一ノ瀬卓さんがディレクションした。一ノ瀬さんは「教会の近くに自生していたことから『味の世界遺産』とも呼ばれるゆうこうの背景から、デザインは教会とゆうこうの木をイメージした。教会の厳かな雰囲気を表現するため、ゴールドの色味にもこだわった」と振り返る。

 商品開発を手掛けた「Attic coffee and dining」の野田信治さんは「ゆうこうは独特の渋みがあり商品化がとても難しかった。シリーズの一つ『ゆうこうサイダー』は炭酸やシロップとのバランスで渋みを調和し、爽やかな味わいに仕上げている」と話す。

 授賞式は4月16日、東京で行われる。一ノ瀬さんは「受賞商品にナショナルブランドが並ぶ中、地方の土産品が選出されたことは光栄。地域を盛り上げる原動力になれば」と笑顔を見せる。

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